デルマグレムリン（2019年生、母レディクローリス）

デルマグレムリン（2019年5月11日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+伝承上の生物名」。毛色は栗毛。種牡馬のディーマジェスティ（当時6歳）と交配したレディクローリスが19歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は岡田牧場。主な勝ち鞍は2021年の2歳未勝利。

経歴

デビュー前

1歳のとき、岡田牧場から「北海道セプテンバーセールサラブレッド1歳」に上場され、浅沼廣幸によって550万円で落札された。

五十嵐忠男厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2021年）

11月27日、デビュー戦は岩田康誠騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は444kg。13頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず6着に終わった。

12月19日、中2週で迎えた2戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを12番手で通過。直線では別次元の末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のディオをハナ差振り切って未勝利勝ちを決めた。

3歳（2022年）

1月9日、中2週で迎えた3戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のシンザン記念（中京芝1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。15頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

1月30日、中2週で迎えた4戦目は、3歳1勝クラスのセントポーリア賞（東京芝1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3月21日、中6週で迎えた5戦目は、3歳1勝クラスのフローラルウォーク賞（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では決め手が足りず6着に敗れた。

4月9日、中2週で迎えた6戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のニュージーランドトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。

5月7日、中3週で迎えた7戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（中京芝1600m 晴/良）に出走。9頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず8着に敗れた。

10月1日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中京芝1600m 晴/良）に出走。13頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に終わった。

10月23日、中2週で迎えた9戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスの柏崎特別（新潟芝1600m 外回り雨/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず6着に敗れた。

11月19日、中3週で迎えた10戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての8番人気で大外18番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では決め手に欠いて最後はゴールドローズと並んで10着同着となった。

12月11日、中2週で迎えた11戦目は、今村聖奈騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスの大須特別（中京ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。10頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら7番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず5着に終わった。

4歳（2023年）

1月5日、中3週で迎えた12戦目は、角田大河騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり6着に敗れた。

1月14日、連闘で迎えた13戦目は、4歳以上1勝クラス（中京ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦1勝）。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のマルブツプライドに1馬身の差をつけて優勝

2月11日、中3週で迎えた14戦目は、4歳以上2勝クラス（東京ダート1600m 晴/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（2戦2勝）。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず10着に終わった。

6月17日、約4か月の休養明けで迎えた15戦目は、3歳以上2勝クラスの京橋特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。8頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したラリュエルに半馬身届かず2着となった。

7月16日、中3週で迎えた16戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの長久手特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは18番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず11着に敗れた。

8月5日、中2週で迎えた17戦目は、3歳以上2勝クラスの月岡温泉特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（2戦0勝）。13頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず12着に終わった。

9月2日、中3週で迎えた18戦目は、3歳以上2勝クラスの筑後川特別（小倉芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（3戦0勝）。10頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず4着に敗れた。

11月12日、中9週で迎えた19戦目は、3歳以上2勝クラス（京都芝2200m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（4戦0勝）。11頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず6着に敗れた。

11月25日、中1週で迎えた20戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの高雄特別（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では伸びを欠き5着に終わった。

12月17日、中2週で迎えた21戦目は、H.H.ドイル騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの尾張特別（中京芝2200m 晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず5着に敗れた。

5歳（2024年）

2月10日、中7週で迎えた22戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの箱根特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に終わった。

3月2日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた23戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの千里山特別（阪神芝2000m 曇/稍重）に出走。8頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く6着に終わった。

9月7日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から6kg絞って迎えた24戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの浜名湖特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。8頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚を伸ばせず5着に終わった。

9月29日、中2週で迎えた25戦目は、3歳以上2勝クラスの常滑特別（中京芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で団野大成騎手（1戦0勝）。9頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では鋭い脚を使えず8着に終わった。

10月19日、中2週で迎えた26戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの北國新聞杯（京都ダート1900m 雨/稍重）に出走。12頭立ての10番人気で大外12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では見せ場を作れず10着に終わった。