アルジーヌ（2020年生、母キャトルフィーユ）

アルジーヌ（2020年4月25日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「トランプのクラブのクイーンに描かれた絵柄の人物名」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のロードカナロア（当時12歳）と交配したキャトルフィーユが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者はケイアイファーム。2025年の阪神牝馬ステークス(牝G2)で2着に入った他、2025年のヴィクトリアマイル(牝G1)で4着に入る活躍をした。その他にも重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

中内田充正厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2023年）

1月9日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は444kg。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のレッドテンペストを3/4馬身振り切って初勝利を挙げた。

1月28日、中2週で迎えた2戦目は、3歳1勝クラスの白梅賞（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦1勝）。7頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、勝ったカルロヴェローチェに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

6月11日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた3戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラスの遊楽部特別（函館芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、ぐいぐいと末脚を伸ばして、最後は2着のミヤビに1馬身の差をつけて休養明けの一戦を物にした。

7月15日、中4週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラスのかもめ島特別（函館芝1800m 小雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で西村淳也騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛進したが、伸びてきたカヨウネンカ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

11月18日、約4か月の休養明けで迎えた5戦目は、3歳以上2勝クラスの3歳以上2勝クラス（京都芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は川田将雅騎手（2戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出したが、4着に終わった。

4歳（2024年）

2月11日、約3か月の間隔を開けて迎えた6戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの太宰府特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線に入ると、前で粘るエクロールを鮮やかな末脚で3/4馬身差し切って制した。

3月16日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた7戦目は、角田大和騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上3勝クラスの豊橋ステークス（中京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、5着に終わった。

6月29日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から24kg戻して迎えた8戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの博多ステークス（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は西村淳也騎手（2戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のセブンマジシャンに1馬身3/4の差をつけて勝利を手に入れた。

7月28日、中3週で迎えた9戦目は、牝馬限定G3のクイーンステークス（札幌芝1800m 晴/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦1勝）。14頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

10月27日、約3か月の休み明けで迎えた10戦目は、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は西村淳也騎手（3戦2勝）。18頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のトゥデイイズザデイを3/4馬身振り切って1着ゴールを果たした。

12月14日、中6週で迎えた11戦目は、牝馬限定のハンデG3のターコイズステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で西村淳也騎手（4戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のビヨンドザヴァレーに1馬身の差をつけて重賞ウィナーの称号をゲットした。

5歳（2025年）

4月12日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた12戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では印象的な伸び脚で猛追したが、抜け出したサフィラにハナ差届かず2着に惜敗した。

5月18日、中4週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた13戦目は、D.レーン騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。17頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮し、4着に入った。

8月3日、約2か月半の間隔を開けて迎えた14戦目は、牝馬限定G3のクイーンステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（3戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のココナッツブラウンをアタマ差振り切って2つ目の重賞タイトルを手に入れた。