シスターエレキング（2005年生、母アンバーウェー）

シスターエレキング（2005年3月25日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のアグネスデジタル（当時8歳）と交配したアンバーウェーが8歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡鵡川町、生産者は（有）市川牧場。戦績は、地方31戦6勝2着4回。2009年のエンプレス杯(牝Jpn2)で2着に入った他、2008年のロジータ記念(牝S2)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

出川龍一厩舎（船橋）へ入厩。

2歳（2007年）

7月27日、デビュー戦は今野忠成騎手を鞍上に据えて、2歳（船橋ダート1500m 曇/良）に出走。馬体重は435kg。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場なく8着に敗れた。

8月21日、中3週で迎えた2戦目は、2歳（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で今野忠成騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で追い上げたが、勝ったキョウエイパントルに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

9月24日、中4週で迎えた3戦目は、坂井英光騎手を鞍上に迎えて、2歳（船橋ダート1500m 曇/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端に立ち、少し速いペースで一団を先導。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では別次元の末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のヒラリーミラクルに3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

11月9日、中6週で迎えた4戦目は、2歳（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井英光騎手（1戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったボンキュッボンに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

12月3日、中2週で迎えた5戦目は、酒井忍騎手を鞍上に迎えて、2歳戦のジュメイラビーチカップ（船橋ダート1600m 雨/重）に出走。13頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。最後は脚勢が悪くなり13着に終わった。

3歳（2008年）

1月11日、中5週で迎えた6戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳戦の水仙賞（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナに立つ形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の豊かなスタミナで最後まで息を切らすことなく走り抜いたが、オレンジスカイに交わされて1馬身差の2着となった。

2月7日、中3週で迎えた7戦目は、桑島孝春騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のベストビット特別（船橋ダート1600m 晴/不良）に出走。13頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のオンワードイーガーに4馬身の差をつけて2勝目を手に入れた。

3月19日、中5週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳S1の桜花賞（浦和ダート1600m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で桑島孝春騎手（1戦1勝）。11頭立ての6番人気で大外11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見せ場を作れず9着に敗れた。

4月17日、中3週で迎えた9戦目は、3歳戦の山桜特別（川崎ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で桑島孝春騎手（2戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて、最後は2着のサイショワグーをクビ差振り切って雨下の戦いを制した。

5月15日、中3週で迎えた10戦目は、張田京騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳S1の東京プリンセス賞（大井ダート1800m 晴/重）に出走。16頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では今一つ伸び切れず10着に終わった。

6月17日、中4週で迎えた11戦目は、緑風特別（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は桑島孝春騎手（3戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一歩一歩確実に差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のトキノミスフレンチをアタマ差振り切って4勝目をつかんだ。

7月14日、中3週で迎えた12戦目は、夏雲特別（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で桑島孝春騎手（4戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を取る形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。

9月25日、中9週で迎えた13戦目は、ファビィサドル特別（船橋ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で桑島孝春騎手（5戦3勝）。13頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて、最後は2着のトレノラピドに4馬身の差をつけて5勝目を獲得した。

11月3日、中5週で迎えた14戦目は、牝馬限定3歳S2のロジータ記念（川崎ダート2100m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で桑島孝春騎手（6戦4勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のクリノソーニャに9馬身の差をつけて優勝

12月10日、中4週で迎えた15戦目は、牝馬限定のハンデJpn3のクイーン賞（船橋ダート1800m 晴/不良）に51kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で桑島孝春騎手（7戦5勝）。14頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。最後は脚勢が衰えて12着に敗れた。

12月30日、中2週で迎えた16戦目は、牝馬限定S3の東京シンデレラマイル（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で桑島孝春騎手（8戦5勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では決め手が足りず、5着に終わった。

4歳（2009年）

1月21日、中2週で迎えた17戦目は、牝馬限定Jpn3のTCK女王盃（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で桑島孝春騎手（9戦5勝）。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。主導権を握り、若干緩いペースで一団を牽引。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では最後まで息が続かず13着に敗れた。

2月25日、中4週で迎えた18戦目は、牝馬限定Jpn2のエンプレス杯（川崎ダート2100m 曇/不良）に出走。鞍上は8戦連続で桑島孝春騎手（10戦5勝）。14頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ニシノナースコールに交わされて2馬身差の2着となった。

6月10日、約3か月半の休養明けで迎えた19戦目は、牝馬限定Jpn3のマリーンカップ（船橋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で桑島孝春騎手（11戦5勝）。14頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

7月15日、中4週で迎えた20戦目は、牝馬限定Jpn3のスパーキングレディーカップ（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で桑島孝春騎手（12戦5勝）。12頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい7着に敗れた。

9月16日、中8週で迎えた21戦目は、牝馬限定のハンデS2のトゥインクルレディー賞（大井ダート1600m 内回り晴/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で桑島孝春騎手（13戦5勝）。13頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

12月9日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から18kg増やして迎えた22戦目は、庄司大輔騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデJpn3のクイーン賞（船橋ダート1800m 曇/稍重）に出走。14頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。先手を取る形となり、平均ペースで馬群を先導。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後は減速してしまい9着に終わった。

5歳（2010年）

1月3日、中3週で迎えた23戦目は、S3の報知オールスターカップ（川崎ダート2100m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で庄司大輔騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。端を奪う形となり、極端なスローペースで馬群を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では全く伸びず12着に敗れた。

2月24日、中6週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた24戦目は、牝馬限定Jpn2のエンプレス杯（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で庄司大輔騎手（2戦0勝）。13頭立ての10番人気で大外13番ゲートからスタート。端をきる形となり、やや遅いペースで馬群を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では全く伸びず13着に終わった。

8月13日、約5か月半の休養明けで迎えた25戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定戦の’10アデレードシティカップ（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。15頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では瞬発力に優れた末脚を披露し、4着に入り込んだ。

9月15日、中4週で迎えた26戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデS2のトゥインクルレディー賞（大井ダート1600m 内回り曇/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。最後はガス欠状態になり14着に敗れた。

10月20日、中4週で迎えた27戦目は、山田信大騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定S3のTCKディスタフ（大井ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず9着に終わった。

11月3日、中1週で迎えた28戦目は、Jpn1のJBCスプリント（船橋ダート1000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で山田信大騎手（1戦0勝）。14頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり14着に終わった。

12月8日、中4週で迎えた29戦目は、牝馬限定のハンデJpn3のクイーン賞（船橋ダート1800m 晴/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で山田信大騎手（2戦0勝）。14頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では速い脚を使えず11着に終わった。

12月30日、中2週で迎えた30戦目は、牝馬限定S3の東京シンデレラマイル（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で山田信大騎手（3戦0勝）。15頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず7着に終わった。

6歳（2011年）

1月20日、中2週で迎えた31戦目は、ハンデ戦の千葉テレビ放送盃（船橋ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は森泰斗騎手（1戦0勝）。14頭立ての14番人気で大外14番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず14着に終わった。