フジノタカコトブキ（1992年生、母フジノタカコマチ）

フジノタカコトブキ（1992年4月10日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のホリスキー（当時13歳）と交配したフジノタカコマチが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は秋場牧場。戦績は、中央平地20戦5勝2着1回。主な勝ち鞍は1997年のHTB賞(900万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

伊藤修司厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1995年）

4月8日、デビュー戦は南井克巳騎手を鞍上に据えて、4歳未出走（京都ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は462kg。16頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では切れる脚を使えず12着に終わった。

4月22日、中1週で迎えた2戦目は、小島太騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（京都ダート1400m 曇/稍重）に出走。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が悪くなり10着に敗れた。

7月29日、約3か月半の休み明けで迎えた3戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（札幌ダート1000m 曇/良）に出走。12頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。前に出て、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり8着に終わった。

8月27日、中3週で迎えた4戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

9月10日、中1週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた5戦目は、牧田和弥騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（京都芝1400m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。18頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて、最後は2着のホーマンリュウマを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

4歳（1996年）

7月14日、約10か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg戻して迎えた6戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉芝1000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではいいところがなく13着に終わった。

8月3日、中2週で迎えた7戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。最後は脚勢が衰えて18着に敗れた。

9月14日、中5週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた8戦目は、4歳以上500万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は牧田和弥騎手（1戦1勝）。14頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、タフなペースでレースを牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では末脚に勢いがなく13着に終わった。

9月28日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた9戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下の真野湾特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、粘り切れず6着に敗れた。

10月13日、中1週で迎えた10戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で大外14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではスパッと切れる脚で猛進したが、伸びてきたアポロン決め手に屈してアタマ差の2着となった。

10月26日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のポップスをクビ差振り切って2勝目を掴み取った。

11月17日、中2週で迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で的場均騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では豪脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のサンデーエイコーンに1馬身1/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

12月14日、中3週で迎えた13戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して3番手で通過。最後は勢いを失って7着に敗れた。

5歳（1997年）

5月17日、約5か月の休み明けで迎えた14戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では脚が残っておらず12着に終わった。

5月31日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、5歳以上900万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を伸ばせず5着に敗れた。

6月29日、中3週で迎えた16戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のポップスに3馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

7月13日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上900万下の雲仙特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（2戦0勝）。17頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はガス欠状態になり13着に敗れた。

7月27日、中1週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の苗場特別（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（3戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

8月9日、中1週で迎えた19戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の飯豊特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい11着に敗れた。

9月7日、中3週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた20戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のHTB賞（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（4戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るツキアカリを目の覚めるような末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて勝利を手に入れた。