トーヨーシービー（1992年生、母サンダードーム）

トーヨーシービー（1992年3月18日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は青鹿毛。種牡馬のミスターシービー（当時12歳）と交配したサンダードームが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）トーヨークラブ北海道支店。戦績は、中央平地20戦2勝。1994年のもみじステークス(オープン)で3着に入った他、1994年の野路菊ステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

松永善晴厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1994年）

7月16日、デビュー戦は松永昌博騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（小倉芝1000m 晴/良）に出走。馬体重は412kg。14頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

7月31日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永昌博騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。

8月13日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（小倉芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で松永昌博騎手（2戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るネーハイジャパンを鮮やかな末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて初勝利を挙げた。

9月4日、中2週で迎えた4戦目は、2歳G3の小倉3歳ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で松永昌博騎手（3戦1勝）。14頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず9着に終わった。

9月17日、中1週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた5戦目は、2歳オープンの野路菊ステークス（中京芝1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で松永昌博騎手（4戦1勝）。8頭立ての6番人気で大外8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら6番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

10月8日、中2週で迎えた6戦目は、2歳オープンのもみじステークス（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で松永昌博騎手（5戦1勝）。9頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

10月22日、中1週で迎えた7戦目は、2歳G2のデイリー杯3歳ステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で松永昌博騎手（6戦1勝）。12頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず7着に終わった。

11月13日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳500万下の白菊賞（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で松永昌博騎手（7戦1勝）。13頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではいいところがなく12着に敗れた。

3歳（1995年）

6月24日、約7か月半の休み明けで迎えた9戦目は、4歳500万下（中京芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で松永昌博騎手（8戦1勝）。12頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では末脚がパッとせず12着に終わった。

7月22日、中3週で迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は10戦連続で松永昌博騎手（9戦1勝）。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず5着に敗れた。

8月5日、中1週で迎えた11戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の牧園特別（小倉芝1700m 晴/良）に出走。9頭立ての5番人気で大外9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場を作れず6着に敗れた。

8月20日、中1週で迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は松永昌博騎手（10戦1勝）。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に敗れた。

9月2日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（小倉芝1700m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松永昌博騎手（11戦1勝）。14頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく6着に終わった。

9月16日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた14戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1800m 雨/重）に出走。10頭立ての10番人気で大外10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず5着に終わった。

9月30日、中1週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は松永昌博騎手（12戦1勝）。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を繰り出したが、3着に終わった。

10月14日、中1週で迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永昌博騎手（13戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のエリモバーベナをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

11月25日、中5週で迎えた17戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の衣笠特別（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で松永昌博騎手（14戦2勝）。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚が振るわず11着に敗れた。

12月17日、中2週で迎えた18戦目は、4歳以上900万下の夙川特別（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で松永昌博騎手（15戦2勝）。9頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず4着に終わった。

4歳（1996年）

1月7日、中2週で迎えた19戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で松永昌博騎手（16戦2勝）。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず7着に敗れた。

2月4日、中3週で迎えた20戦目は、石山繁騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。14頭立ての10番人気で大外14番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では脚を伸ばせず11着に終わった。