スパイクナード（2014年生、母スティーリンキッシーズ）

スパイクナード（2014年3月8日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「最後の晩餐の前に母マリアがキリストの足を拭いた香油」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のハーツクライ（当時13歳）と交配したスティーリンキッシーズが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は株式会社ノースヒルズ。主な勝ち鞍は2020年の鳥取特別(2勝クラスハンデ)。

経歴

デビュー前

佐々木晶三厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2016年）

7月10日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝1400m 晴/重）に出走。馬体重は426kg。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではキレのある末脚を披露し、3着に入った。

10月8日、約3か月の休み明けで迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（京都芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

10月23日、中1週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（京都芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、抜け出したセイイーグルを捕まえ切れず、クビ差の2着に甘んじた。

11月19日、中3週で迎えた4戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1600m 曇/稍重）に出走。18頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では伸びが鈍く12着に敗れた。

3歳（2017年）

1月22日、中8週で迎えた5戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1600m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露し、3着に入った。

2月4日、中1週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦0勝）。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、3着に入った。

3月5日、中3週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（4戦0勝）。15頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では速い脚を使えず6着に敗れた。

6月24日、約3か月半の休み明けで迎えた8戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（函館芝1800m 曇/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露したが、4着に終わった。

7月9日、中1週で迎えた9戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（函館芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のエレクトロニカを半馬身振り切って待望の初勝利を挙げた。

7月30日、中2週で迎えた10戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、抜け出したメイショウテンシャにクビ差届かず2着となった。

8月19日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下の富良野特別（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では電光石火の末脚を発揮し、3着に入った。

11月12日、約3か月の間隔を開けて迎えた12戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は吉田隼人騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を発揮したが、3着に終わった。

12月9日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（2戦1勝）。18頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、6着に終わった。

4歳（2018年）

1月14日、中4週で迎えた14戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の金山特別（中京芝2200m 晴/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では速い脚を持続できず、6着に終わった。

2月18日、中4週で迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の日田特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では決め手に欠いて7着に敗れた。

6月23日、約4か月の休み明けで迎えた16戦目は、小崎綾也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の湯川特別（函館芝2000m 晴/良）に出走。7頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず4着に終わった。

7月14日、中2週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下の臥牛山特別（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小崎綾也騎手（1戦0勝）。7頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず4着に敗れた。

8月4日、中2週で迎えた18戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下の十勝岳特別（札幌芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で小崎綾也騎手（2戦0勝）。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のフライングレディをハナ差振り切って2勝目を手にした。

8月26日、中2週で迎えた19戦目は、C.スコフィールド騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の2018ワールドオールスタージョッキーズ第4戦（札幌芝1800m 晴/稍重）に出走。14頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

12月16日、約3か月半の休養明けで迎えた20戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の蛍池特別（阪神芝2000m 曇/良）に出走。9頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に終わった。

5歳（2019年）

1月12日、中3週で迎えた21戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の北大路特別（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。13頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず10着に終わった。

2月3日、中2週で迎えた22戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の稲荷特別（京都芝2000m 曇/良）に出走。10頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚がパッとせず7着に終わった。

3月24日、中6週で迎えた23戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の四国新聞杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は鮫島克駿騎手（1戦0勝）。8頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には食い込めず6着に終わった。

4月14日、中2週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた24戦目は、野中悠太郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の鹿野山特別（中山芝2000m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず9着に終わった。

7月7日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から8kg戻して迎えた25戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの有松特別（中京芝1600m 晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は小崎綾也騎手（3戦1勝）。15頭立ての14番人気で大外15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず8着に終わった。

7月28日、中2週で迎えた26戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの不知火特別（小倉芝1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で小崎綾也騎手（4戦1勝）。14頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい11着に終わった。

8月24日、中3週で迎えた27戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラスの西海賞（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で小崎綾也騎手（5戦1勝）。11頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず9着に終わった。

12月14日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた28戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上2勝クラスの蛍池特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚を伸ばせず6着に終わった。

12月28日、中1週で迎えた29戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスのフォーチュンカップ（阪神芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では速い脚を使えず11着に終わった。

6歳（2020年）

1月12日、中1週で迎えた30戦目は、亀田温心騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上2勝クラス（京都ダート1800m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず8着に終わった。

3月8日、中7週で迎えた31戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（阪神芝2000m 曇/稍重）に出走。11頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい7着に終わった。

3月29日、中2週で迎えた32戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの四国新聞杯（阪神芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は国分恭介騎手（1戦0勝）。9頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では全く伸びず7着に終わった。

4月18日、中2週で迎えた33戦目は、4歳以上2勝クラス（阪神ダート2000m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で国分恭介騎手（2戦0勝）。16頭立ての16番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では伸びを欠き7着に終わった。

5月3日、中1週で迎えた34戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの糺の森特別（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で国分恭介騎手（3戦0勝）。9頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず7着に終わった。

8月15日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた35戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの西部日刊スポーツ杯（小倉芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず4着に終わった。

8月29日、中1週で迎えた36戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラスの西海賞（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は国分恭介騎手（4戦0勝）。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に終わった。

10月25日、中7週で迎えた37戦目は、3歳以上2勝クラス（京都ダート1900m 晴/稍重）に出走。鞍上は団野大成騎手（1戦0勝）。11頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず5着に敗れた。

11月8日、中1週で迎えた38戦目は、3歳以上2勝クラス（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で団野大成騎手（2戦0勝）。13頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を繰り出し、3着に入った。

12月5日、中3週で迎えた39戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの鳥取特別（阪神ダート2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で団野大成騎手（3戦0勝）。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のキングフォルテを3/4馬身振り切って久方ぶりに勝利を挙げた。