レイチェルウーズ（2017年生、母ハタノガイア）

レイチェルウーズ（2017年3月18日）は、日本の競走馬。牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のヘニーヒューズ（当時14歳）と交配したハタノガイアが16歳のときに産んだ10番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者はラツキー牧場。2019年の東京2歳優駿(牝S1)に勝利した他、2020年のユングフラウ賞(牝S2)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

林正人厩舎（船橋）へ入厩。

2歳（2019年）

9月27日、デビュー戦は本田正重騎手を鞍上に据えて、2歳戦の紅葉葵デビュー（船橋ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は458kg。5頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のドイテーに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

10月31日、中4週で迎えた2戦目は、2歳戦のシーサイドアイドル特別（船橋ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で本田正重騎手（1戦1勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端を奪い、少々速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では凄まじい末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のプレストシャインに4馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

12月10日、中5週で迎えた3戦目は、牝馬限定2歳戦のハートビートマーメイド（船橋ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で本田正重騎手（2戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のトーケンマコットに4馬身の差をつけて負け無しの3連勝を決めた。

12月31日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定2歳S1の東京2歳優駿（大井ダート1600m 内回り晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で本田正重騎手（3戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るテーオーブルベリーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて負け知らずの4連勝を決めた。

3歳（2020年）

2月19日、中6週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳S2のユングフラウ賞（浦和ダート1400m 晴/良）に牝馬ながら56kgの斤量を背負って出走。鞍上は5戦連続で本田正重騎手（4戦4勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の力で粘り続けて、最後は2着のアクアリーブルに1馬身半の差をつけて土付かずの5連勝を決めた。

3月25日、中4週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳S1の桜花賞（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で本田正重騎手（5戦5勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚が冴えず5着に敗れた。

4月28日、中4週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳S1の東京プリンセス賞（大井ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は7戦連続で本田正重騎手（6戦5勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

6月10日、中5週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳Jpn2の関東オークス（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は8戦連続で本田正重騎手（7戦5勝）。14頭立ての6番人気で大外14番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず7着に敗れた。

10月15日、約4か月の休み明けで迎えた9戦目は、牝馬限定3歳オープンのサルビアカップ（川崎ダート2000m 曇/重）に出走。鞍上は9戦連続で本田正重騎手（8戦5勝）。14頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚にキレが無く10着に敗れた。

11月3日、中2週で迎えた10戦目は、牝馬限定Jpn1のJBCレディスクラシック（大井ダート1800m 曇/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は10戦連続で本田正重騎手（9戦5勝）。15頭立ての12番人気で大外15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではいい脚を見せられず14着に終わった。

12月30日、中7週で迎えた11戦目は、藤本現暉騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定S3の東京シンデレラマイル（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。15頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が上がってしまい14着に終わった。

4歳（2021年）

1月21日、中2週で迎えた12戦目は、’21ウィンタースプリント（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤本現暉騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではいいところがなく6着に終わった。

3月10日、中6週で迎えた13戦目は、S3のフジノウェーブ記念（大井ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で藤本現暉騎手（2戦0勝）。16頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚を伸ばせず9着に終わった。

5月12日、中8週で迎えた14戦目は、牝馬限定S3のしらさぎ賞（浦和ダート1400m 曇/良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は4戦連続で藤本現暉騎手（3戦0勝）。12頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では伸びが劣勢になり10着に終わった。

2021年9月3日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。