スピードチャンプ（1983年生、母ヒダカエンルム）

スピードチャンプ（1983年3月24日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のブレイヴエストローマン（当時11歳）と交配したヒダカエンルムが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）辻牧場。戦績は、中央平地16戦3勝2着3回。主な勝ち鞍は1987年の4歳以上400万下。

経歴

デビュー前

福永甲厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1986年）

6月7日、デビュー戦は4歳未勝利（札幌ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は448kg。鞍上は栗田伸一騎手。10頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったダイワエリートに詰め切れず、8馬身差の2着となった。

7月27日、4歳未勝利（札幌ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で栗田伸一騎手。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

9月20日、4歳未勝利（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は内田国夫騎手。17頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のイブキノアサカゼを半馬身振り切って1着ゴールを果たした。

10月18日、牝馬限定の4歳以上400万下（京都ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田国夫騎手。9頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、勝ったスズノミヤビにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

4歳（1987年）

6月14日、牝馬限定の4歳以上400万下（札幌ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は栗田伸一騎手。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

6月28日、4歳以上400万下（札幌ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で栗田伸一騎手。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

7月12日、4歳以上400万下（札幌ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で栗田伸一騎手。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。最後はキクノヒサオーと並んで2着同着となった。

7月18日、4歳以上400万下（札幌ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で栗田伸一騎手。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。0着に敗れた。

8月1日、4歳以上400万下（札幌ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は田原成貴騎手。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のニシノフォーカスに5馬身の差をつけて勝利を物にした。

9月12日、4歳以上400万下（阪神ダート1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は内田国夫騎手。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のコーリンタイテエに1馬身半の差をつけて勝利を収めた。

10月4日、4歳以上400万下の川西特別（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田国夫騎手。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

10月17日、牝馬限定の4歳以上900万下の桂川特別（京都芝2000m 小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田国夫騎手。11頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では切れる脚を使えず11着に終わった。

5歳（1988年）

3月12日、5歳以上900万下（阪神ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で内田国夫騎手。14頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では末脚にキレが無く13着に終わった。

4月10日、5歳以上900万下の姫路特別（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で内田国夫騎手。16頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では切れる脚を使えず15着に終わった。

4月23日、5歳以上900万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で内田国夫騎手。15頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり11着に終わった。

5月15日、牝馬限定の5歳以上900万下（京都芝1600m 外回り雨/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は清山宏明騎手。13頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では切れる脚を使えず13着に終わった。