キングインパクト（2017年生、母インネートグレイス）

キングインパクト（2017年2月22日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+父名の一部」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時15歳）と交配したインネートグレイスが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は下河辺牧場。主な勝ち鞍は2020年の3歳以上C2。

経歴

デビュー前

1歳のとき、下河辺牧場から「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、廣崎利洋HDによって8,424万円で落札された。

藤原英昭厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2020年）

3月29日、デビュー戦は吉田隼人騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。馬体重は506kg。18頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず7着に敗れた。

8月2日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。17頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚が続かず、5着に終わった。

8月9日、連闘で馬体重を前走から10kg絞って迎えた3戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1800m 雨/不良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で岩田望来騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では余力が残っておらず8着に敗れた。

12月17日、約4か月半の休み明けで迎えた4戦目は、吉村智洋騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2二（園田ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鋭い脚を使えず5着に敗れた。

12月28日、中1週で迎えた5戦目は、3歳以上C2（園田ダート1870m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉村智洋騎手（1戦0勝）。7頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて楽々と抜け出し、最後は2着のダイユウドナテラに3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

4歳（2021年）

1月21日、中2週で迎えた6戦目は、杉浦健太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C1（姫路ダート1800m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

2月17日、中3週で迎えた7戦目は、4歳以上C1（姫路ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は吉村智洋騎手（2戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり10着に敗れた。

3月3日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、4歳以上C1（姫路ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で吉村智洋騎手（3戦1勝）。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では決め手が足りず7着に敗れた。

3月23日、中2週で馬体重を前走から9kg戻して迎えた9戦目は、4歳以上C2一（姫路ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉村智洋騎手（4戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のブランドランナーに1馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

7月7日、約3か月半の休養明けで迎えた10戦目は、3歳以上C2一（園田ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で吉村智洋騎手（5戦2勝）。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では伸びを欠き9着に敗れた。

7月23日、中1週で迎えた11戦目は、松木大地騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2一（園田ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では決め手が足りず6着に終わった。

8月13日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上C2一（園田ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は吉村智洋騎手（6戦2勝）。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。他馬と併走しながら逃げる形となり、で一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では余力が残っておらず6着に敗れた。

10月20日、中9週で迎えた13戦目は、3歳以上C3一（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉村智洋騎手（7戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、抜け出したフジノラビットを捕まえ切れず、1馬身差の2着に敗北した。

11月9日、中2週で迎えた14戦目は、3歳以上C3二（園田ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で吉村智洋騎手（8戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい4着に敗れた。

12月1日、中2週で迎えた15戦目は、3歳以上C3一（園田ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で吉村智洋騎手（9戦2勝）。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では全く伸びず4着に敗れた。

12月14日、中1週で迎えた16戦目は、3歳以上C3一（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で吉村智洋騎手（10戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一完歩ずつ着実に前との差を詰めて、最後は2着のロジプリンを3/4馬身振り切って勝利を手に入れた。

5歳（2022年）

4月24日、約4か月半の休養明けで迎えた17戦目は、4歳以上1勝クラス（阪神芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は岩田望来騎手（2戦0勝）。14頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず6着に敗れた。

5月22日、中3週で迎えた18戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（中京芝1600m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で大外14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい14着に敗れた。

7月31日、中9週で迎えた19戦目は、3歳以上1勝クラスの出雲崎特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は岩田望来騎手（3戦0勝）。17頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚が振るわず8着に終わった。

2022年10月1日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。