キャニオンバレー（2010年生、母ピサノキャニオン）

キャニオンバレー（2010年3月8日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「母名の一部＋谷」。毛色は青鹿毛。種牡馬のシンボリクリスエス（当時11歳）と交配したピサノキャニオンが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（株）下河辺牧場。戦績は、中央平地23戦4勝2着3回、地方2戦0勝。主な勝ち鞍は2015年の丹沢ステークス(1600万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

河内洋厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2012年）

10月21日、デビュー戦は藤田伸二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は498kg。14頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天賦の負けじ心を発揮してゴールまで勇戦し、5着を確保した。

11月3日、中1週で迎えた2戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見所を作れず5着に敗れた。

3歳（2013年）

4月13日、約5か月半の休養明けで迎えた3戦目は、3歳未勝利（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。18頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、5着に終わった。

4月20日、連闘で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では印象的な伸び脚を見せたが、伸びてきたアンスタンフィール決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

5月11日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1400m 雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で川田将雅騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を爆発させて、最後は2着のタマモマナムスメを3/4馬身振り切って未勝利戦を制した。

6月9日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で川田将雅騎手（4戦1勝）。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい14着に敗れた。

12月23日、約6か月半の休み明けで迎えた7戦目は、和田翼騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鋭い脚を使えず8着に敗れた。

4歳（2014年）

1月25日、中4週で迎えた8戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚に勢いがなく5着に敗れた。

2月16日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は和田翼騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

3月21日、中4週で迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は菱田裕二騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず5着に敗れた。

4月12日、中2週で迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（5戦1勝）。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場なく6着に敗れた。

7月13日、約3か月の休養明けで迎えた12戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1800m 曇/稍重）に出走。16頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では全く伸びず8着に終わった。

8月10日、中3週で迎えた13戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉ダート1700m 小雨/重）に出走。鞍上は川田将雅騎手（6戦1勝）。15頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鬼脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のエアマデレーンに5馬身の差をつけて2勝目を手に入れた。

8月30日、中2週で迎えた14戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の麒麟山特別（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るヒメサクラを目の覚めるような末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて制した。

12月13日、約3か月半の休み明けで迎えた15戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の北総ステークス（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後は脚勢が悪くなり15着に敗れた。

12月20日、連闘で迎えた16戦目は、藤懸貴志騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の摩耶ステークス（阪神ダート1800m 雨/不良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて10着に敗れた。

5歳（2015年）

1月4日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上1600万下の初夢ステークス（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は菱田裕二騎手（2戦0勝）。14頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚にキレが無く6着に終わった。

1月18日、中1週で迎えた18戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の雅ステークス（京都ダート1900m 晴/重）に出走。11頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。果敢に端をきり、非常に緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず5着に沈んだ。

3月1日、中5週で迎えた19戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の伊丹ステークス（阪神ダート1800m 雨/不良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では稟性の負けん気を発揮してゴールまでタレずに走り切り、4着に入った。

3月28日、中3週で迎えた20戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の甲南ステークス（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では堅実な伸びを見せたが、ダイヤノゲンセキにクビ差交わされて2着に惜敗した。

5月2日、中4週で迎えた21戦目は、4歳以上1600万下の春光ステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、超スローペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、クラージュドールに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

5月24日、中2週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の丹沢ステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま強靭な粘り腰で末脚を持続させて楽々と抜け出し、最後は2着のミッキースマホに3馬身の差をつけて4勝目を手に入れた。

8月13日、約2か月半の間隔を開けて迎えた23戦目は、牝馬限定Jpn3のブリーダーズゴールドカップ（門別ダート2000m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で武豊騎手（3戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では決め手が足りず、4着に終わった。

10月25日、中9週で迎えた24戦目は、ハンデ戦でオープンのブラジルカップ（東京ダート2100m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は柴田大知騎手（1戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、非常に遅いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい13着に敗れた。

11月3日、連闘で迎えた25戦目は、牝馬限定Jpn1のJBCレディスクラシック（大井ダート1800m 晴/不良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は武豊騎手（4戦1勝）。15頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では切れる脚を使えず13着に敗れた。