アンスタンフィール（2010年生、母ネヴァカグラ）

アンスタンフィール（2010年3月6日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「本能（仏）を感じる」。毛色は鹿毛。種牡馬のスタチューオブリバティ（当時10歳）と交配したネヴァカグラが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）藤原牧場。戦績は、中央平地19戦1勝2着3回。主な勝ち鞍は2013年の3歳未勝利(牝)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、藤原牧場から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、吉岡泰治によって126万円で落札された。

松永昌博厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2013年）

1月27日、デビュー戦は松田大作騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中京芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は478kg。18頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではものすごい伸び脚で急追したが、勝ったヒシガーネットに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

2月17日、中2週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で松田大作騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

3月2日、中1週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で松田大作騎手（2戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で猛追したが、抜け出したキャメロンロードにクビ差届かず2着に甘んじた。

3月24日、中2週で迎えた4戦目は、森一馬騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中京芝1600m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず8着に敗れた。

4月20日、中3週で迎えた5戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では凄まじい末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のキャニオンバレーをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

9月14日、約5か月の休養明けで迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は森一馬騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見せ場なく8着に終わった。

10月6日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で森一馬騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず7着に敗れた。

10月20日、中1週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（京都ダート1800m 雨/不良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で森一馬騎手（3戦0勝）。11頭立ての8番人気で大外11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鋭い脚を使えず6着に終わった。

11月3日、中1週で迎えた9戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったバンブーデルピエロに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

5歳（2015年）

1月12日、約14か月半の休み明けで迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は森一馬騎手（4戦0勝）。15頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。端に立ち、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘し、5着を確保した。

1月25日、中1週で迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で森一馬騎手（5戦0勝）。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

2月7日、中1週で迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で森一馬騎手（6戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい9着に敗れた。

6月14日、約4か月の休み明けで迎えた13戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で森一馬騎手（7戦0勝）。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。逃げる形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい8着に敗れた。

6月27日、中1週で迎えた14戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神ダート1800m 曇/重）に52kgの軽斤量で出走。11頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり7着に終わった。

7月4日、連闘で迎えた15戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は森一馬騎手（8戦0勝）。12頭立ての8番人気で大外12番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず8着に終わった。

10月10日、約3か月半の休み明けで迎えた16戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で森一馬騎手（9戦0勝）。16頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に終わった。

12月12日、中8週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた17戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で森一馬騎手（10戦0勝）。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始8番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

6歳（2016年）

1月17日、中4週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた18戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

3月21日、中8週で迎えた19戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は森一馬騎手（11戦0勝）。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、5着に終わった。