ジュウニヒトエ（1989年生、母スズタカプリンセス）

ジュウニヒトエ（1989年4月20日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のリアルシヤダイ（当時10歳）と交配したスズタカプリンセスが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地37戦4勝2着2回、中央障害1戦0勝。主な勝ち鞍は1993年の三宮特別(900万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

坂口正大厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1991年）

8月11日、デビュー戦は丸山勝秀騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（小倉芝1000m 曇/稍重）に出走。馬体重は446kg。13頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて5着に沈んだ。

8月18日、連闘で迎えた2戦目は、3歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸山勝秀騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のヤシャヒメを3/4馬身振り切って初白星を挙げた。

9月1日、中1週で迎えた3戦目は、2歳G3の小倉3歳ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で丸山勝秀騎手（2戦1勝）。9頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず7着に終わった。

10月12日、中5週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳500万下のりんどう賞（京都芝1400m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で丸山勝秀騎手（3戦1勝）。10頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では決め手に欠いて6着に終わった。

10月27日、中1週で迎えた5戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の黄菊賞（京都芝1600m 外回り曇/重）に出走。12頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して8番手で通過。直線では速い脚を使えず5着に終わった。

11月9日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳500万下の白菊賞（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は丸山勝秀騎手（4戦1勝）。9頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

11月23日、中1週で迎えた7戦目は、3歳500万下（京都芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸山勝秀騎手（5戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではいい脚を見せられず8着に敗れた。

3歳（1992年）

2月16日、約3か月の間隔を開けて迎えた8戦目は、増井裕騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下の萌黄賞（小倉芝1200m 曇/良）に出走。9頭立ての4番人気で大外9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く4着に敗れた。

3月15日、中3週で迎えた9戦目は、山田泰誠騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のはなのき賞（中京芝1200m 雨/良）に出走。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では伸びあぐねて10着に敗れた。

4月5日、中2週で迎えた10戦目は、4歳500万下（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は丸山勝秀騎手（6戦1勝）。13頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、4着に入り込んだ。

4月26日、中2週で迎えた11戦目は、4歳500万下のあずさ賞（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は石橋守騎手（1戦0勝）。17頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では全く伸びず12着に終わった。

10月3日、約5か月半の休養明けで迎えた12戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず7着に終わった。

10月17日、中1週で迎えた13戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝1600m 曇/良）に出走。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり5着に敗れた。

11月1日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下（京都芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は増井裕騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず10着に敗れた。

11月21日、中2週で迎えた15戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝1600m 曇/不良）に出走。16頭立ての16番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、勝ったロマンストウショウにねじ伏せられて3馬身半差の2着となった。

12月12日、中2週で迎えた16戦目は、中竹和也騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。8頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではきちんと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のトーヨーラクーンを半馬身振り切って久々に白星を挙げた。

4歳（1993年）

1月9日、中3週で迎えた17戦目は、障害5歳以上未勝利（京都障害芝→ダート3000m 曇）に出走。鞍上は2戦連続で中竹和也騎手（1戦1勝）。12頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。9着に敗れた。

1月31日、中2週で迎えた18戦目は、村山明騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の平尾台特別（小倉ダート1700m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に終わった。

2月21日、中2週で迎えた19戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の木津川特別（京都芝1600m 外回り雨/稍重）に出走。9頭立ての8番人気で大外9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず4着に終わった。

3月20日、中3週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の須磨特別（阪神芝1600m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は石橋守騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり9着に敗れた。

4月11日、中2週で迎えた21戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の’93ブルードメアサイヤーズステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

5月2日、中2週で迎えた22戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下のシドニートロフィー（京都芝1600m 外回り雨/稍重）に51kgの軽斤量で出走。12頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では目立つような脚を使えず5着に敗れた。

5月22日、中2週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の三宮特別（阪神芝1600m 雨/稍重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、しっかりと終いの脚を伸ばして、最後は2着のメイショウマロニエに1馬身1/4の差をつけて3勝目をつかんだ。

6月13日、中2週で迎えた24戦目は、小池隆生騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の水無月ステークス（阪神芝1600m 雨/良）に51kgの軽斤量で出走。10頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に敗れた。

7月4日、中2週で迎えた25戦目は、ハンデ戦の観月橋ステークス（京都芝1800m 外回り雨/稍重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で小池隆生騎手（1戦0勝）。11頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では伸びを欠き7着に敗れた。

7月31日、中3週で迎えた26戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の北九州市制30周年記念（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

8月14日、中1週で迎えた27戦目は、4歳以上900万下のTVQ杯（小倉芝1800m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では決め手に欠いて5着に敗れた。

8月29日、中1週で迎えた28戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の西海賞（小倉芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は石橋守騎手（3戦0勝）。12頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

5歳（1994年）

4月10日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた29戦目は、5歳以上900万下の’94ブルードメアサイヤーズステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は田原成貴騎手（1戦0勝）。11頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では少しずつ前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のマルカカルメンをアタマ差振り切って久々の実戦を物にした。

5月8日、中3週で迎えた30戦目は、ハンデ戦の万緑ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は藤田伸二騎手（2戦1勝）。13頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚がパッとせず7着に敗れた。

5月21日、中1週で迎えた31戦目は、松永昌博騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の府中ステークス（東京芝1600m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では末脚に勢いがなく14着に敗れた。

6月11日、中2週で迎えた32戦目は、ハンデ戦のグリーンステークス（阪神芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は岸滋彦騎手（1戦0勝）。11頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず5着に終わった。

7月2日、中2週で迎えた33戦目は、ハンデ戦の関ケ原ステークス（中京芝1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で岸滋彦騎手（2戦0勝）。13頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったアラタマワンダーに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

7月24日、中2週で迎えた34戦目は、G3の北九州記念（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は増井裕騎手（2戦0勝）。14頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では速い脚を使えず10着に終わった。

8月14日、中2週で迎えた35戦目は、ハンデ戦の新潟日報賞（新潟芝1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は村山明騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では速い脚を使えず10着に敗れた。

9月3日、中2週で迎えた36戦目は、塩村克己騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の博多ステークス（小倉芝1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。9頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

10月1日、中3週で迎えた37戦目は、ハンデ戦のムーンライトハンデキャップ（中京芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は岸滋彦騎手（3戦0勝）。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず7着に敗れた。

10月30日、中3週で迎えた38戦目は、土肥幸広騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の古都ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい10着に終わった。