スピルオーバー（2007年生、母ジョディーディア）

スピルオーバー（2007年2月23日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「予測範囲を超えて電波が届く」。毛色は栗毛。種牡馬のゼンノロブロイ（当時7歳）と交配したジョディーディアが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）新冠橋本牧場。戦績は、中央平地22戦3勝2着4回、地方15戦1勝。主な勝ち鞍は2012年の4歳以上1000万下。

経歴

デビュー前

当歳のとき、新冠橋本牧場から「北海道オータムセールサラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。1歳のとき、新冠橋本牧場から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。

大橋勇樹厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2010年）

1月16日、デビュー戦は秋山真一郎騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は510kg。13頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く5着に敗れた。

4月24日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、3歳未勝利（京都ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ハナを取り切り、落ち着いたペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では総身の力で末脚を持続させて、最後は2着のタガノマージョラムをクビ差振り切って初白星を挙げた。

7月31日、約3か月半の休み明けで迎えた3戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の指宿特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり9着に敗れた。

8月28日、中3週で迎えた4戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（2戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

9月12日、中1週で迎えた5戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の釧路湿原特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚が振るわず5着に敗れた。

10月2日、中2週で迎えた6戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は失速してしまい9着に敗れた。

4歳（2011年）

4月19日、約6か月半の休み明けで迎えた7戦目は、能登金剛賞（金沢ダート1500m 曇/重）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（3戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。逃げる形となり、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のプリティに6馬身の差をつけて久しぶりの一戦を制した。

5月22日、中4週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた8戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（4戦2勝）。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で追い上げたが、抜け出したベストバウトに半馬身届かず2着となった。

6月5日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で秋山真一郎騎手（5戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を披露したが、5着に終わった。

6月26日、中2週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で秋山真一郎騎手（6戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では堅調な伸びを見せたが、勝ったウィキマジックに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

7月9日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた11戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛追したが、抜け出したトラバントを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

11月27日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から22kg戻して迎えた12戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（7戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月11日、中1週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた13戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/重）に出走。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るファイアアローを上がり2位の末脚でハナ差だけ差し切って勝利を手に入れた。

12月25日、中1週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた14戦目は、3歳以上1000万下の八女特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で渡辺薫彦騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり8着に敗れた。

5歳（2012年）

1月29日、中4週で迎えた15戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（8戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、3着に終わった。

2月12日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（9戦2勝）。15頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線では息長く末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のサウンドボルケーノを3/4馬身振り切って4勝目を手に入れた。

6月2日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた17戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の安芸ステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で秋山真一郎騎手（10戦3勝）。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚を伸ばせず11着に敗れた。

10月20日、約4か月半の休養明けで迎えた18戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の神無月ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、5着に入り込んだ。

11月4日、中1週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた19戦目は、3歳以上1600万下の渡月橋ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（11戦3勝）。14頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず9着に敗れた。

11月17日、中1週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた20戦目は、3歳以上1600万下の銀嶺ステークス（東京ダート1400m 小雨/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では末脚にキレが無く9着に敗れた。

12月9日、中2週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた21戦目は、3歳以上1600万下の御影ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（12戦3勝）。15頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では逸出した伸び脚で追い上げたが、勝ったメイショウマシュウに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

6歳（2013年）

1月6日、中3週で迎えた22戦目は、4歳以上1600万下の初夢ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は太宰啓介騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではいいところがなく15着に終わった。

4月14日、約3か月半の休み明けで迎えた23戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の陽春ステークス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では末脚にキレが無く15着に終わった。

11月14日、約7か月の休養明けで迎えた24戦目は、松浦政宏騎手を鞍上に迎えて、豊岡市「城崎温泉」特別（園田ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始12番手を追走。直線では末脚が冴えず10着に敗れた。

12月11日、中3週で迎えた25戦目は、赤穂観光協会義士祭特別（園田ダート1700m 曇/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で松浦政宏騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

12月29日、中2週で迎えた26戦目は、服部はっぴー!特別（園田ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で松浦政宏騎手（2戦0勝）。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが劣勢になり7着に敗れた。

7歳（2014年）

1月15日、中1週で迎えた27戦目は、ふたご座特別（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で松浦政宏騎手（3戦0勝）。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、3着に入った。

2月4日、中2週で迎えた28戦目は、こんだ薬師温泉ぬくもりの郷特別（園田ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で松浦政宏騎手（4戦0勝）。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天性の負けじ魂を発揮してゴールまで力闘したが、4着に終わった。

3月12日、中4週で迎えた29戦目は、ヒスイ特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で松浦政宏騎手（5戦0勝）。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では切れる脚を使えず8着に終わった。

3月25日、中1週で迎えた30戦目は、ペリドット特別（園田ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で松浦政宏騎手（6戦0勝）。12頭立ての8番人気で大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に終わった。

4月9日、中1週で迎えた31戦目は、ダイヤモンド特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で松浦政宏騎手（7戦0勝）。12頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず7着に終わった。

4月30日、中2週で迎えた32戦目は、すずらん賞（園田ダート1230m 曇/不良）に出走。鞍上は9戦連続で松浦政宏騎手（8戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚に勢いがなく10着に敗れた。

5月21日、中2週で迎えた33戦目は、まーがれっと賞（園田ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は10戦連続で松浦政宏騎手（9戦0勝）。10頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

6月4日、中1週で迎えた34戦目は、青梅特別（園田ダート1400m 雨/良）に出走。鞍上は11戦連続で松浦政宏騎手（10戦0勝）。12頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では鋭い脚を使えず11着に終わった。

6月25日、中2週で迎えた35戦目は、兵庫オーナーズカップ（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で松浦政宏騎手（11戦0勝）。9頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず7着に終わった。

7月10日、中1週で迎えた36戦目は、つゆくさ賞（園田ダート1230m 曇/不良）に出走。鞍上は13戦連続で松浦政宏騎手（12戦0勝）。12頭立ての12番人気で大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい12着に終わった。

8月1日、中2週で迎えた37戦目は、3歳以上B2（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で松浦政宏騎手（13戦0勝）。10頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚が振るわず9着に終わった。