ウィキマジック（2008年生、母シンデレラロード）

ウィキマジック（2008年4月3日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「速い（ハワイ語）＋魔法」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のゴールドアリュール（当時9歳）と交配したシンデレラロードが16歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は石郷岡雅樹。戦績は、中央平地13戦4勝2着3回、地方6戦0勝。主な勝ち鞍は2011年の大阪スポーツ杯(1600万下)。

経歴

デビュー前

領家政蔵厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2011年）

1月15日、デビュー戦は岩田康誠騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1800m 曇/良）に出走。馬体重は504kg。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

2月5日、中2週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では弾けるような伸びで猛進したが、テーオーブユウデンに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

2月20日、中1週で迎えた3戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/稍重）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るアースワンキセキを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

6月26日、約4か月の休み明けで迎えた4戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で国分優作騎手（1戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では途轍もない末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のスピルオーバーに3馬身半の差をつけて久々の一戦をモノにした。

7月9日、中1週で迎えた5戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の枚方特別（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で驀進したが、伸びてきたリーガルスキーム決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

9月10日、中8週で迎えた6戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の新涼特別（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のトラバントを半馬身振り切って圧倒的人気に応えた。

9月24日、中1週で迎えた7戦目は、3歳以上1600万下の大阪スポーツ杯（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るインペリアルマーチを上がり2位の末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて順当に勝利した。

11月20日、中7週で迎えた8戦目は、F.ベリー騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの霜月ステークス（東京ダート1400m 晴/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に敗れた。

12月18日、中3週で迎えた9戦目は、ギャラクシーステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（3戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

5歳（2013年）

3月2日、約14か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた10戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の播磨ステークス（阪神ダート1400m 曇/重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り7着に敗れた。

11月2日、約8か月の休養明けで迎えた11戦目は、3歳以上1600万下の渡月橋ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（2戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み5着に沈んだ。

11月17日、中1週で迎えた12戦目は、3歳以上1600万下の貴船ステークス（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではビュッとキレる脚で追い上げたが、勝ったケビンドゥに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

12月8日、中2週で迎えた13戦目は、3歳以上1600万下の御影ステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（4戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

6歳（2014年）

9月24日、約9か月半の休養明けで迎えた14戦目は、川島正太郎騎手を鞍上に迎えて、東京中日スポーツ盃（船橋ダート1700m 曇/良）に出走。9頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はタレてしまい9着に敗れた。

10月27日、中4週で迎えた15戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦のカムイユカラスプリント（船橋ダート1000m 曇/重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端をきる恰好となり、些か速いペースで集団を引っ張る。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて5着に敗れた。

12月16日、中6週で迎えた16戦目は、本田正重騎手を鞍上に迎えて、東京スポーツ師走杯（川崎ダート900m 雨/重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

7歳（2015年）

1月14日、中3週で迎えた17戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、S3の船橋記念（船橋ダート1000m 曇/良）に出走。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天資のガッツでゴールまで力戦したが、5着に終わった。

2月26日、中5週で迎えた18戦目は、本橋孝太騎手を鞍上に迎えて、寒梅賞（大井ダート1600m 内回り雨/不良）に出走。14頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後はガス欠状態になり12着に敗れた。

4月9日、中5週で迎えた19戦目は、北極星賞（大井ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は本田正重騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず7着に終わった。