インペリアルマーチ（2007年生、母キョウエイマーチ）

インペリアルマーチ（2007年5月8日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「帝国の行進曲。母名より連想」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のネオユニヴァース（当時7歳）と交配したキョウエイマーチが14歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地27戦5勝2着7回、地方3戦1勝。2011年、2012年とコーラルステークス(オープン)で2回2着に入った他、2012年のペルセウスステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額5,000万円（12.5万×400口）で一口馬主が募集された。

音無秀孝厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2010年）

1月17日、デビュー戦は岩田康誠騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は548kg。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るスプリングアルタを凄まじい末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

2月14日、中3週で迎えた2戦目は、3歳G3のきさらぎ賞（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦1勝）。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を持続できず、4着に終わった。

7月4日、約4か月半の休み明けで迎えた3戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鋭い脚を使えず8着に敗れた。

8月28日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の古町特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち味の心肺能力で最後まで奮闘したが、伸びてきたカネトシディオス決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

9月25日、中3週で迎えた5戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が悪くなり12着に敗れた。

4歳（2011年）

1月9日、約3か月半の休み明けで迎えた6戦目は、U.リスポリ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鬼脚を爆発させて、最後は2着のシゲルケンシンに2馬身の差をつけて優勝

1月30日、中2週で迎えた7戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でU.リスポリ騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では異次元の末脚を弾けさせて楽々と抜け出し、最後は2着のメイショウツチヤマに5馬身の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

3月20日、中6週で迎えた8戦目は、4歳以上1600万下の伊丹ステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続でU.リスポリ騎手（2戦2勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先手を取り、忙しいペースで一団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のメイショウボンハオに6馬身の差をつけてファンの支持に応えた。

4月2日、中1週で迎えた9戦目は、コーラルステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では持ち味のタフネスで最後まで奮戦したが、勝ったセイクリムズンにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

5月1日、中3週で迎えた10戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、アハルテケステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後はガス欠状態になり15着に敗れた。

9月24日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた11戦目は、3歳以上1600万下の大阪スポーツ杯（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（3戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを取り切り、タフなペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の強い精神力で最後まで奮闘したが、ウィキマジックに交わされて1馬身3/4差の2着に敗北した。

10月16日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上1600万下の京都オータムプレミアム（京都ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（4戦0勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では堅調な伸びを見せたが、勝ったオオトリオウジャにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

11月6日、中2週で迎えた13戦目は、I.メンディザバル騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の銀嶺ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では総身の力で末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のキングパーフェクトをクビ差振り切って圧倒的支持に応えた。

11月20日、中1週で迎えた14戦目は、嶋田純次騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの霜月ステークス（東京ダート1400m 晴/重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい8着に敗れた。

5歳（2012年）

3月10日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた15戦目は、N.ピンナ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのポラリスステークス（阪神ダート1400m 曇/重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。敢然と端をきり、若干速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

3月31日、中2週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた16戦目は、コーラルステークス（阪神ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続でN.ピンナ騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、インオラリオに交わされて3馬身半差の2着に敗北した。

5月26日、中7週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた17戦目は、C.ウィリアムズ騎手を鞍上に迎えて、欅ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい14着に敗れた。

6月24日、中3週で迎えた18戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大沼ステークス（函館ダート1700m 晴/稍重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は減速してしまい11着に敗れた。

9月15日、約3か月の間隔を開けて迎えた19戦目は、エニフステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（5戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。果敢に端をきり、若干速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の強靭な心肺能力でなんとか走り抜いたが、マルカフリートに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

10月8日、中2週で迎えた20戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、ペルセウスステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、ガンジスに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

6歳（2013年）

4月28日、約6か月半の休養明けで迎えた21戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、オアシスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、後続との差を5馬身以上確保して、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り10着に敗れた。

11月17日、約7か月の休み明けで迎えた22戦目は、ハンデ戦でオープンの霜月ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り11着に敗れた。

12月22日、中4週で迎えた23戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、ギャラクシーステークス（阪神ダート1400m 曇/重）に出走。15頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では見所を作れず10着に敗れた。

7歳（2014年）

3月15日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg減らして迎えた24戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのポラリスステークス（阪神ダート1400m 晴/重）に出走。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

5月18日、中8週で迎えた25戦目は、ハンデ戦でオープンの栗東ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後は垂れてしまい12着に終わった。

6月21日、中4週で迎えた26戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、天保山ステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。12頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚がパッとせず6着に終わった。

10月22日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた27戦目は、石崎駿騎手を鞍上に迎えて、S2のマイルグランプリ（大井ダート1600m 内回り雨/不良）に出走。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びが鈍く11着に敗れた。

11月11日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた28戦目は、’14インタラクションカップ（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で石崎駿騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では決め手が足りず5着に敗れた。

12月14日、中4週で迎えた29戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、G3のカペラステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず14着に終わった。

8歳（2015年）

5月26日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた30戦目は、本田正重騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのけやき賞（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。7頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るケンブリッジナイスを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて久方ぶりの一戦をモノにした。