イグナシオドーロ（2016年生、母ベラトリックス）

イグナシオドーロ（2016年2月18日）は、日本の競走馬。牡馬。2018年にNARグランプリ2歳最優秀牡馬を受賞した。毛色は青鹿毛。種牡馬のヴィットリオドーロ（当時7歳）と交配したベラトリックスが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者はグランド牧場。2018年の北海道2歳優駿(Jpn3)に勝利した他、2018年のブリーダーズゴールドジュニアカップ(地方重賞)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

角川秀樹厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2018年）

5月2日、デビュー戦は阿部龍騎手を鞍上に据えて、2歳戦のスーパーフレッシュチャレンジ競走（門別ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は490kg。7頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。逃げを打ち、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま強靭な粘り腰で末脚を持続させて、最後は2着のコパノワトソンに2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

6月28日、中7週で迎えた2戦目は、2歳地方重賞の栄冠賞（門別ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で阿部龍騎手（1戦1勝）。14頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見せ場なく9着に敗れた。

7月31日、中4週で迎えた3戦目は、2歳地方重賞のブリーダーズゴールドジュニアカップ（門別ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で阿部龍騎手（2戦1勝）。10頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端をきる恰好となり、で集団を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして、最後は2着のイッキトウセンを半馬身振り切って2勝目を獲得した。

9月25日、中7週で迎えた4戦目は、2歳オープンのウィナーズチャレンジ5（門別ダート1700m 曇/良）に56kgの斤量を背負って出走。鞍上は4戦連続で阿部龍騎手（3戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先頭に立ち、でレースを引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、ウィンターフェルにクビ差交わされて2着に甘んじた。

10月10日、中1週で迎えた5戦目は、2歳地方重賞のサンライズカップ（門別ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で阿部龍騎手（4戦2勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。ハナを切り、で集団を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

11月1日、中2週で迎えた6戦目は、2歳Jpn3の北海道2歳優駿（門別ダート1800m 晴/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で阿部龍騎手（5戦2勝）。13頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。主導権を握り、で一団を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線に入ると、前で粘るウィンターフェルを別次元の末脚でハナ差だけ差し切って重賞初挑戦初制覇を達成した。

12月19日、中6週で馬体重を前走から13kg減らして迎えた7戦目は、2歳Jpn1の全日本2歳優駿（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は7戦連続で阿部龍騎手（6戦3勝）。14頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、ミドルペースでレースを進める。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚が止まってしまい14着に敗れた。

3歳（2019年）

5月8日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg戻して迎えた8戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、3歳S3の東京湾カップ（船橋ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。最後はタレてしまい13着に敗れた。

6月5日、中3週で馬体重を前走から5kg絞って迎えた9戦目は、赤岡修次騎手を鞍上に迎えて、3歳S1の東京ダービー（大井ダート2000m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、極端なスローペースで馬群を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。最後はタレてしまい16着に敗れた。

12月5日、約6か月の休養明けで迎えた10戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、ビオラ賞（大井ダート1600m 内回り晴/重）に出走。15頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では末脚を伸ばせず15着に終わった。

4歳（2020年）

7月16日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から17kg増やして迎えた11戦目は、JAバンクよりぞう特別（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は阿部龍騎手（7戦3勝）。11頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず11着に終わった。

7月29日、中1週で迎えた12戦目は、エピファネイア・プレミアム（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で阿部龍騎手（8戦3勝）。11頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず11着に終わった。

8月12日、中1週で迎えた13戦目は、ハスカップ特別（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で阿部龍騎手（9戦3勝）。8頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では全く伸びず8着に終わった。

8月26日、中1週で迎えた14戦目は、一般社団法人東京馬主協会特別（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で阿部龍騎手（10戦3勝）。7頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に終わった。

9月9日、中1週で迎えた15戦目は、北海道えぞまつ特別1（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で阿部龍騎手（11戦3勝）。12頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい12着に終わった。

2020年10月6日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。