キョウエイクロップ（1993年生、母オオミーアキノ）

キョウエイクロップ（1993年3月17日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のヘクタープロテクター（当時5歳）と交配したオオミーアキノが10歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は川上悦夫。戦績は、中央平地18戦2勝2着3回。主な勝ち鞍は1998年の4歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

大久保洋吉厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1996年）

4月28日、デビュー戦は吉田豊騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は470kg。14頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では卓出した伸び脚で猛追したが、勝ったローランシャウトに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

5月12日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘したが、6着に終わった。

8月18日、約3か月半の休養明けで迎えた3戦目は、4歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（2戦0勝）。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず5着に敗れた。

9月8日、中2週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉田豊騎手（3戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず5着に敗れた。

4歳（1997年）

7月27日、約10か月半の休み明けで迎えた5戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下の笹山特別（新潟芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では脚が残っておらず13着に終わった。

8月9日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（4戦0勝）。12頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では全く伸びず7着に敗れた。

8月24日、中1週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下（新潟芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（5戦0勝）。13頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず5着に敗れた。

8月31日、連闘で迎えた8戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（6戦0勝）。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では豪脚を炸裂させて、最後は2着のカールラックに3馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

9月27日、中3週で迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で吉田豊騎手（7戦1勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

10月18日、中2週で迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で吉田豊騎手（8戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鋭い脚を使えず5着に敗れた。

11月8日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で吉田豊騎手（9戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では脚が上がってしまい8着に敗れた。

5歳（1998年）

8月16日、約9か月半の休み明けで迎えた12戦目は、4歳以上500万下（新潟芝1800m 雨/重）に出走。鞍上は7戦連続で吉田豊騎手（10戦1勝）。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったグランスクセーに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

8月30日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた13戦目は、4歳以上500万下（新潟芝1800m 雨/重）に出走。鞍上は8戦連続で吉田豊騎手（11戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、勝ったデビルインサイドに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

9月27日、中3週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の習志野特別（中山芝1800m 雨/重）に出走。鞍上は9戦連続で吉田豊騎手（12戦1勝）。14頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が上がってしまい13着に敗れた。

10月10日、中1週で迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で吉田豊騎手（13戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走したが、3着に終わった。

11月7日、中3週で迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で吉田豊騎手（14戦1勝）。13頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のナイスファッションに1馬身1/4の差をつけて優勝

11月29日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で吉田豊騎手（15戦2勝）。15頭立ての3番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

12月13日、中1週で迎えた18戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で吉田豊騎手（16戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に敗れた。