クラウンバッハ（1998年生、母ミスジョリアン）

クラウンバッハ（1998年4月12日）は、日本の競走馬。毛色は鹿毛。種牡馬のキンググローリアス（当時12歳）と交配したミスジョリアンが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は酒井秀紀。戦績は、中央平地31戦3勝、中央障害2戦0勝、地方1戦0勝。主な勝ち鞍は2002年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

1歳のとき、酒井静男から「北海道7月セレクト市場サラブレッド2歳」に上場され、小川直司によって1,312.5万円で落札された。

飯塚好次厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2001年）

3月4日、デビュー戦は北村宏司騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1800m 雨/重）に出走。馬体重は524kg。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。最後は脚色が鈍り9着に終わった。

3月18日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、3歳新馬（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着に入った。

4月8日、中2週で迎えた3戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

5月20日、中5週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（2戦0勝）。14頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず6着に敗れた。

6月9日、中2週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（3戦0勝）。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のアイノフォーエバーをハナ差振り切って未勝利勝ちを決めた。

7月1日、中2週で迎えた6戦目は、3歳500万下のアベリア賞（福島ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（4戦1勝）。13頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず7着に終わった。

10月21日、約3か月半の休み明けで迎えた7戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。14頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では稟性の負けん性を発揮してゴールまでタレずに走り切り、3着に入り込んだ。

11月10日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、4着に終わった。

12月2日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、ハイペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。

4歳（2002年）

1月5日、中4週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で田中勝春騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端を取り切り、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて10着に敗れた。

2月3日、中3週で迎えた11戦目は、大西直宏騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 小雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。端を取り切り、タフなペースでレースを引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈のスロトングスピリットで渋太く末脚を持続させて、最後は2着のサニーサマリンに1馬身の差をつけて制した。

3月3日、中3週で迎えた12戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の両国特別（中山芝1800m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではいいところがなく15着に終わった。

3月31日、中3週で迎えた13戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（4戦0勝）。15頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り13着に終わった。

4月21日、中2週で迎えた14戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下のテレビ埼玉杯（東京ダート1400m 雨/稍重）に出走。14頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後はタレてしまい14着に終わった。

9月15日、約5か月の休養明けで迎えた15戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で大外14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい13着に終わった。

10月6日、中2週で迎えた16戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で大外14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るジュメイラビーチを凄まじい末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて3勝目を獲得した。

11月3日、中3週で迎えた17戦目は、3歳以上1000万下の水戸特別（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（5戦0勝）。8頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい6着に終わった。

11月24日、中2週で迎えた18戦目は、3歳以上1000万下のアプローズ賞（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。15頭立ての12番人気で16番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では見せ場を作れず9着に終わった。

12月8日、中1週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の筑波山特別（中山ダート1800m 曇/不良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は北村宏司騎手（5戦1勝）。16頭立ての16番人気で9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

12月21日、中1週で迎えた20戦目は、二本柳壮騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の霞ケ浦特別（中山ダート1800m 雨/不良）に出走。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず8着に終わった。

5歳（2003年）

1月11日、中2週で迎えた21戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で二本柳壮騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では鋭い脚を使えず10着に敗れた。

2月2日、中2週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の節分賞（中山ダート1800m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は北村宏司騎手（6戦1勝）。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

4月12日、中9週で迎えた23戦目は、青木芳之騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず8着に終わった。

8月4日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた24戦目は、東京カップけやき賞（盛岡ダート1800m 小雨/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（7戦1勝）。12頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は一杯になって12着に敗れた。

9月14日、中5週で迎えた25戦目は、鹿戸雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の江戸川特別（中山ダート1800m 曇/良）に出走。15頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。端に立ち、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい7着に終わった。

9月27日、中1週で迎えた26戦目は、3歳以上1000万下の習志野特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鹿戸雄一騎手（1戦0勝）。9頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。逃げる形となり、リードを2馬身以上確保して、緩やかなペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい6着に終わった。

10月18日、中2週で迎えた27戦目は、3歳以上1000万下の狭山湖特別（東京ダート1400m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で鹿戸雄一騎手（2戦0勝）。16頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びが鈍く13着に終わった。

6歳（2004年）

2月15日、約4か月の休養明けで迎えた28戦目は、L.デマリア騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2930m 小雨）に出走。14頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。6着に敗れた。

2月28日、中1週で迎えた29戦目は、T.フォリー騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 晴）に出走。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。競走中止となった。

8月28日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から18kg減らして迎えた30戦目は、3歳以上1000万下の驀進特別（新潟芝1000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は鹿戸雄一騎手（3戦0勝）。12頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。8着に終わった。

9月12日、中1週で迎えた31戦目は、3歳以上1000万下の茨城新聞杯（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（8戦1勝）。9頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

10月16日、中4週で迎えた32戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（9戦1勝）。13頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり9着に敗れた。

10月31日、中1週で迎えた33戦目は、3歳以上1000万下のフルーツラインカップ（福島芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は鹿戸雄一騎手（4戦0勝）。15頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く11着に終わった。

12月26日、中7週で迎えた34戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のハッピーエンドカップ（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず7着に終わった。