アブソルートピッチ（2019年生、母ミラクルピッチ）

アブソルートピッチ（2019年5月7日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「絶対的な+ピッチ」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のアメリカンペイトリオット（当時6歳）と交配したミラクルピッチが11歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は高柳隆男。主な勝ち鞍は2022年の一般C2九。

経歴

デビュー前

小西一男厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2021年）

12月5日、デビュー戦は野中悠太郎騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は466kg。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず8着に終わった。

12月18日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（中山ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で野中悠太郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず6着に終わった。

3歳（2022年）

3月12日、約3か月の間隔を開けて迎えた3戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見所を作れず6着に敗れた。

9月4日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた4戦目は、小林脩斗騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり10着に終わった。

2022年9月7日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

10月16日、中5週で迎えた5戦目は、南郷家全騎手を鞍上に迎えて、一般C2九（盛岡ダート1200m 晴/良）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のヨドノマックスに約11馬身の大差をつけて初勝利を挙げた。

10月24日、連闘で迎えた6戦目は、一般C2五（盛岡ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で南郷家全騎手（1戦1勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、で集団を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。最後は力尽きて4着に敗れた。

11月7日、中1週で迎えた7戦目は、一般C2五（盛岡ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で南郷家全騎手（2戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のキリシマミッチーに約11馬身の大差をつけて圧倒的人気に応えた。

11月21日、中1週で迎えた8戦目は、一般C2（盛岡ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で南郷家全騎手（3戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のパンドーロに3馬身の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

12月4日、中1週で迎えた9戦目は、一般C1三（水沢ダート1400m 小雨/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で南郷家全騎手（4戦3勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。端に立ち、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

デビュー前

桜田浩樹厩舎（岩手）へ入厩。

4歳（2023年）

1月3日、中3週で迎えた10戦目は、C1一組（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で南郷家全騎手（5戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びが劣勢になり5着に敗れた。

3月11日、中9週で迎えた11戦目は、一般B2（水沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で南郷家全騎手（6戦3勝）。11頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、ハガキノハナに交わされて2馬身半差の2着となった。

3月19日、連闘で迎えた12戦目は、一般B2（水沢ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で南郷家全騎手（7戦3勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では渾身の力で末脚を持続させて、最後は2着のアローゴールドを半馬身振り切って制した。

4月11日、中2週で迎えた13戦目は、一般C1（水沢ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で南郷家全騎手（8戦4勝）。11頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では目立つような脚を使えず10着に敗れた。