シルクオルフェウス（2004年生、母バレリーナチュチュ）

シルクオルフェウス（2004年5月6日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋ギリシャ神話に登場する音楽家」。毛色は鹿毛。種牡馬のアドマイヤベガ（当時8歳）と交配したバレリーナチュチュが10歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）ラツキー牧場。戦績は、中央平地11戦2勝2着2回。主な勝ち鞍は2008年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

シルクホースクラブにて総額2,000万円（4万×500口）で一口馬主が募集された。

矢野照正厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2006年）

11月11日、デビュー戦は吉田豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京ダート1600m 雨/良）に出走。馬体重は478kg。15頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は垂れてしまい10着に敗れた。

3歳（2007年）

1月7日、中7週で迎えた2戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/重）に出走。芝レースへの出走は初となった。15頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、5着に終わった。

2月11日、中4週で迎えた3戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、サンライズトラストに交わされて3馬身差の2着に敗北した。

3月10日、中3週で迎えた4戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、伸びてきたトーセンマーチ決め手に屈してハナ差の2着に惜敗した。

3月31日、中2週で迎えた5戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のトーセンペガサスに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

4月29日、中3週で迎えた6戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず7着に敗れた。

5月26日、中3週で迎えた7戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の牡丹賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。11頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや衰え、4着に終わった。

4歳（2008年）

1月12日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた8戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1800m 雨/良）に出走。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。最後は脚勢が衰えて15着に終わった。

2月2日、中2週で迎えた9戦目は、田嶋翔騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての11番人気で大外16番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鋭い脚を使えず8着に終わった。

3月9日、中4週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田嶋翔騎手（1戦0勝）。15頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のトウカイインパクトを半馬身振り切って1着ゴールを果たした。

3月30日、中2週で迎えた11戦目は、安藤光彰騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 小雨/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はガス欠状態になり14着に敗れた。