イベンダートム（1989年生、母オトマイ）

イベンダートム（1989年4月4日）は、日本の競走馬。牡馬。品種はアングロアラブで、毛色は鹿毛。種牡馬のタイガートウザイ（当時9歳）と交配したオトマイが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は北海道大学北方生物圏フィールド科学センター耕地圏ステーション静内研究牧場。戦績は、中央平地11戦2勝。主な勝ち鞍は1992年のアラ系4歳以上400万下。

経歴

デビュー前

鶴留明雄厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1991年）

6月22日、デビュー戦は角田晃一騎手を鞍上に据えて、アラ系3歳未勝利（中京ダート1000m 雨/重）に出走。馬体重は444kg。13頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出し、3着に入った。

7月7日、中1週で迎えた2戦目は、アラ系3歳未勝利（中京ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

12月14日、約5か月半の休養明けで迎えた3戦目は、河北通騎手を鞍上に迎えて、アラ系3歳未勝利（中京ダート1000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。10頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では末脚を伸ばせず5着に終わった。

3歳（1992年）

1月12日、中3週で迎えた4戦目は、アラ系4歳未勝利（京都ダート1200m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で河北通騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びを欠き8着に敗れた。

2月1日、中2週で迎えた5戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳未勝利（小倉ダート1700m 曇/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、4着に終わった。

2月15日、中1週で迎えた6戦目は、アラ系4歳未勝利（小倉ダート1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、4着に終わった。

2月22日、連闘で迎えた7戦目は、アラ系4歳未勝利（小倉芝1800m 曇/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で佐藤哲三騎手（2戦0勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のカワサキイチフジに2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3月14日、中2週で迎えた8戦目は、アラ系4歳以上400万下のアラブ特別（中京ダート1700m 晴/良）に55kgの斤量を背負って出走。鞍上は4戦連続で佐藤哲三騎手（3戦1勝）。15頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では切れる脚を使えず10着に終わった。

3月29日、中1週で迎えた9戦目は、アラ系4歳以上400万下（中京ダート1700m 雨/不良）に55kgの斤量を背負って出走。鞍上は5戦連続で佐藤哲三騎手（4戦1勝）。8頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く7着に終わった。

4月4日、連闘で迎えた10戦目は、日吉正和騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上400万下（阪神ダート1200m 小雨/良）に出走。12頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では末脚を伸ばせず12着に終わった。

5月10日、中4週で迎えた11戦目は、アラ系4歳以上400万下（新潟芝1400m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（5戦1勝）。10頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では豪脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のリバーヒーローに2馬身半の差をつけて2勝目を掴み取った。