イクスキューズ（2004年生、母クリスティキャット）

イクスキューズ（2004年4月30日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「申し訳ありません」。毛色は鹿毛。種牡馬のボストンハーバー（当時10歳）と交配したクリスティキャットが18歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）ビッグレッドファーム。戦績は、中央平地20戦3勝2着2回。2007年のクイーンカップ(牝G3)に勝利した他、2007年のフローラステークス(牝G2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

2歳のとき、山口ステーブルから「ひだかトレーニングセールサラブレッド2歳」に上場され、金子肇によって3,885万円で落札された。

藤沢和雄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2006年）

7月2日、デビュー戦は北村宏司騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島芝1800m 小雨/重）に出走。馬体重は422kg。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。ハナを奪い、リードを2馬身以上保って、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のコスモエリニュスに7馬身の差をつけて初白星を挙げた。

8月26日、中7週で馬体重を前走から20kg増やして迎えた2戦目は、2歳オープンのクローバー賞（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るビービーガルダンを交わし去り、最後は2馬身の差をつけて2勝目をマークした。

9月30日、中4週で迎えた3戦目は、2歳G3の札幌2歳ステークス（札幌芝1800m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（2戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

11月5日、中4週で迎えた4戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G3のファンタジーステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のスタミナで最後まで踏ん張ったが、勝ったアストンマーチャンにねじ伏せられて5馬身差の2着に敗北した。

12月3日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。18頭立ての5番人気で16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

3歳（2007年）

1月20日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、牝馬限定3歳オープンの菜の花賞（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（3戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。

2月17日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（4戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のカタマチボタンに1馬身半の差をつけて初の重賞タイトルを奪取した。

4月8日、中6週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（5戦3勝）。18頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出したが、5着に終わった。

4月22日、中1週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳G2のフローラステークス（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で北村宏司騎手（6戦3勝）。17頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

5月6日、中1週で迎えた10戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 雨/稍重）に出走。18頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は勢いを失って17着に敗れた。

7月1日、中7週で迎えた11戦目は、3歳ハンデG3のラジオNIKKEI賞（福島芝1800m 晴/良）に牝馬ながら56kgの斤量を背負って出走。鞍上は北村宏司騎手（7戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

8月12日、中5週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた12戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3のクイーンステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち味のスタミナで最後まで奮闘したが、勝ったアサヒライジングに詰め切れず、1馬身3/4差の2着となった。

12月23日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg絞って迎えた13戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの2007ファイナルステークス（阪神芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。18頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚勢がやや鈍り、6着に終わった。

4歳（2008年）

3月16日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から6kg戻して迎えた14戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（8戦3勝）。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。先手を取り、リードを2馬身以上保って、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず10着に敗れた。

5月11日、中7週で迎えた15戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの都大路ステークス（京都芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。18頭立ての8番人気で16番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、18番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず7着に敗れた。

6月15日、中4週で迎えた16戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 晴/良）に出走。18頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では脚が上がってしまい14着に敗れた。

11月16日、約5か月の休養明けで迎えた17戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

12月7日、中2週で迎えた18戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず8着に終わった。

12月28日、中2週で迎えた19戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの2008ファイナルステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって10着に終わった。

5歳（2009年）

1月10日、中1週で迎えた20戦目は、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（1戦0勝）。14頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着に入り込んだ。