コンバットキック（2005年生、母クワンインサン）

コンバットキック（2005年3月28日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「戦闘＋ける力。コンバット部隊の様に強く、そしてキック力がある」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のタヤスツヨシ（当時13歳）と交配したクワンインサンが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）賀張中川牧場。戦績は、中央平地2戦0勝、地方37戦7勝2着1回。2008年の金杯(地方重賞)に勝利した他、2010年のかきつばた賞(一般)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、賀張中川牧場から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。2歳のとき、門別牧場から「北海道トレーニングセールサラブレッド2歳」に上場され、岩手県馬主会によって472.5万円で落札された。

三野宮通厩舎（水沢）へ入厩。

2歳（2007年）

9月15日、デビュー戦は村上忍騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフューチャー（盛岡芝1000m 曇/良）に出走。馬体重は448kg。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場を作れず4着に敗れた。

9月24日、連闘で迎えた2戦目は、草地保隆騎手を鞍上に迎えて、2歳戦のホープフル（盛岡芝1000m 晴/良）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったダイショウルシアンにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

10月22日、中3週で迎えた3戦目は、2歳戦のホープフル（盛岡芝1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で草地保隆騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線に入ると、前で粘るウツミマリエンを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

11月4日、中1週で迎えた4戦目は、高松亮騎手を鞍上に迎えて、2歳戦の若駒賞（水沢ダート1600m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。10頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のテンショウベストに3馬身の差をつけて2勝目を奪取した。

11月18日、中1週で迎えた5戦目は、2歳地方重賞の南部駒賞（水沢ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で高松亮騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に敗れた。

12月16日、中3週で迎えた6戦目は、2歳500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は村上忍騎手（1戦0勝）。15頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では全く伸びず14着に終わった。

3歳（2008年）

1月2日、中1週で迎えた7戦目は、3歳地方重賞の金杯（水沢ダート1600m 小雪/不良）に出走。鞍上は草地保隆騎手（2戦1勝）。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のシュロに1馬身半の差をつけて3勝目を掴み取った。

4月6日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から19kg増やして迎えた8戦目は、小林俊彦騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のスプリングカップ（水沢ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず6着に敗れた。

5月6日、中3週で迎えた9戦目は、3歳地方重賞の阿久利黒賞（水沢ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林俊彦騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい5着に敗れた。

5月18日、中1週で迎えた10戦目は、3歳戦の七時雨賞（水沢ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小林俊彦騎手（2戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず4着に敗れた。

6月2日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた11戦目は、3歳地方重賞の岩手ダービーダイヤモンドカップ（盛岡ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で小林俊彦騎手（3戦0勝）。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く4着に敗れた。

6月29日、中3週で迎えた12戦目は、牧野孝光騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のミルキーウェイカップ（盛岡ダート1800m 曇/良）に出走。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。

7月13日、中1週で迎えた13戦目は、3歳地方重賞のオパールカップ（盛岡芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で牧野孝光騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には食い込めず8着に終わった。

7月26日、中1週で迎えた14戦目は、3歳戦のキリン潤る茶杯（水沢ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で牧野孝光騎手（2戦0勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

8月10日、中1週で迎えた15戦目は、3歳戦のクリスタル賞（水沢ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で牧野孝光騎手（3戦0勝）。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず4着に敗れた。

9月7日、中3週で迎えた16戦目は、3歳地方重賞の不来方賞（盛岡ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は高松亮騎手（2戦1勝）。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず5着に敗れた。

9月23日、中1週で迎えた17戦目は、3歳戦のサファイア賞（盛岡芝2400m 曇/稍重）に出走。鞍上は小林俊彦騎手（4戦0勝）。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のモエレハナオーに4馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

10月26日、中4週で迎えた18戦目は、菊地康朗騎手を鞍上に迎えて、地方重賞のきんもくせい賞（盛岡芝2400m 小雨/不良）に出走。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では末脚を伸ばせず6着に敗れた。

11月9日、中1週で迎えた19戦目は、赤松杯（水沢ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で菊地康朗騎手（1戦0勝）。10頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のヤマニンエグザルトをクビ差振り切って5勝目を手に入れた。

12月7日、中3週で迎えた20戦目は、3歳以上1000万下（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は小林俊彦騎手（5戦1勝）。11頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず5着に終わった。

12月29日、中2週で迎えた21戦目は、Jpn1の東京大賞典（大井ダート2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で小林俊彦騎手（6戦1勝）。10頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず9着に終わった。

4歳（2009年）

1月28日、中3週で迎えた22戦目は、Jpn1の川崎記念（川崎ダート2100m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で小林俊彦騎手（7戦1勝）。13頭立ての8番人気で大外13番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では目立つような脚を使えず10着に終わった。

4月12日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から11kg増やして迎えた23戦目は、関本淳騎手を鞍上に迎えて、赤松杯（水沢ダート1600m 曇/良）に出走。12頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では脚を伸ばせず10着に終わった。

5月11日、中3週で迎えた24戦目は、ハヤチネウスユキソウレース（水沢ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で関本淳騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位争いには加われず10着に敗れた。

6月6日、中3週で迎えた25戦目は、かきつばた賞（盛岡芝2400m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で関本淳騎手（2戦0勝）。11頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

6月22日、中1週で迎えた26戦目は、イーハトーブフォーラムレース（水沢ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で関本淳騎手（3戦0勝）。10頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鋭い脚を使えず9着に終わった。

7月19日、中3週で迎えた27戦目は、内田利雄騎手を鞍上に迎えて、地方重賞のせきれい賞（盛岡芝2400m 曇/不良）に出走。12頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず7着に終わった。

11月22日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から13kg増やして迎えた28戦目は、JA岩手ふるさとしぐれ煮杯（水沢ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は菊地康朗騎手（2戦1勝）。8頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位争いには加われず6着に終わった。

12月7日、中1週で迎えた29戦目は、十文字ラーメンレース（水沢ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で菊地康朗騎手（3戦1勝）。9頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では見せ場を作れず5着に終わった。

5歳（2010年）

1月18日、中5週で迎えた30戦目は、柏木健宏騎手を鞍上に迎えて、初夢賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。13頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず11着に終わった。

2月4日、中1週で迎えた31戦目は、菅原勲騎手を鞍上に迎えて、一般B3三 C1四（大井ダート1600m 内回り晴/不良）に出走。13頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず9着に終わった。

3月5日、中3週で迎えた32戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、ゴールデンステッキ賞（大井ダート1800m 晴/不良）に出走。16頭立ての16番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい10着に終わった。

3月19日、中1週で迎えた33戦目は、八丈島フリージア賞（大井ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で石崎隆之騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではキレのある末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

4月25日、中4週で迎えた34戦目は、横手の湯っこめぐりレース（水沢ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は菊地康朗騎手（4戦1勝）。10頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず4着に終わった。

5月10日、中1週で迎えた35戦目は、くずまき高原牧場まつりレース（水沢ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菊地康朗騎手（5戦1勝）。9頭立ての7番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るソフトパワーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて久しぶりに勝ち星を挙げた。

6月6日、中3週で迎えた36戦目は、かきつばた賞（盛岡芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で菊地康朗騎手（6戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のマイスターキングを半馬身振り切って1着ゴールを果たした。

8月16日、中9週で迎えた37戦目は、小久慈焼陶芸苑レース（盛岡ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で菊地康朗騎手（7戦3勝）。8頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず4着に敗れた。

10月24日、中9週で馬体重を前走から15kg増やして迎えた38戦目は、IZAKAYA BARREL賞（盛岡ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で菊地康朗騎手（8戦3勝）。10頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず7着に終わった。

11月23日、中3週で迎えた39戦目は、住田町文化産業まつりレース（水沢ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で菊地康朗騎手（9戦3勝）。10頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。競走中止となった。