イダス（2011年生、母テンザンローズ）

イダス（2011年4月19日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「ギリシャ神話に登場する地上最強と称された人物」。毛色は栗毛。種牡馬のスクリーンヒーロー（当時7歳）と交配したテンザンローズが10歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）ヒカル牧場。戦績は、中央平地18戦2勝2着1回、地方7戦1勝2着1回。主な勝ち鞍は2014年の3歳500万下。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ヒカル牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、杉澤光雄によって1,218万円で落札された。

領家政蔵厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2013年）

6月23日、デビュー戦は内田博幸騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1800m 外回り小雨/良）に出走。馬体重は474kg。9頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい9着に敗れた。

7月7日、中1週で迎えた2戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中京芝1400m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で大外11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず11着に敗れた。

10月19日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた3戦目は、長岡禎仁騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ伸び切れず10着に終わった。

11月3日、中1週で迎えた4戦目は、森一馬騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都ダート1400m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい11着に終わった。

11月24日、中2週で迎えた5戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず8着に敗れた。

12月7日、中1週で迎えた6戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く9着に終わった。

3歳（2014年）

2月8日、中8週で迎えた7戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1600m 雨/稍重）に出走。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では堅実に脚を伸ばしたが、勝ったシンゼンタイガに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

2月23日、中1週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川島信二騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて難なく抜け出し、最後は2着のブロンクスステップに3馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

3月15日、中2週で迎えた9戦目は、3歳500万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で川島信二騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のスペルオンミーに1馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

4月12日、中3週で迎えた10戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のニュージーランドトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。15頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は一杯になって10着に敗れた。

6月14日、中8週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた11戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下のHTB杯（函館芝1800m 曇/稍重）に出走。14頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり14着に敗れた。

7月6日、中2週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた12戦目は、3歳ハンデG3のラジオNIKKEI賞（福島芝1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は川島信二騎手（3戦2勝）。16頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では脚が上がってしまい15着に終わった。

9月28日、約3か月の間隔を開けて迎えた13戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の甲東特別（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川島信二騎手（4戦2勝）。15頭立ての10番人気で大外15番ゲートからスタート。端を取り切り、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて11着に終わった。

10月19日、中2週で迎えた14戦目は、3歳以上1000万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川島信二騎手（5戦2勝）。11頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚がパッとせず11着に終わった。

11月2日、中1週で迎えた15戦目は、3歳以上1000万下（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で川島信二騎手（6戦2勝）。8頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は一杯になって8着に終わった。

4歳（2015年）

5月9日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた16戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の六波羅特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に53kgの軽斤量で出走。14頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。ハナを取り切り、後続を2馬身以上離して、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り12着に終わった。

8月8日、約3か月の休み明けで馬体重を前走からさらに16kg増やして迎えた17戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の筑紫特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では末脚がパッとせず15着に敗れた。

10月3日、中7週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた18戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が悪くなり14着に終わった。

11月5日、中4週で馬体重を前走から18kg戻して迎えた19戦目は、杉浦健太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上B1（園田ダート1870m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず4着に敗れた。

11月24日、中2週で迎えた20戦目は、木村健騎手を鞍上に迎えて、3歳以上B1（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のディアポジションをハナ差振り切って久々に勝ち星を挙げた。

12月23日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた21戦目は、武徳杯（園田ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は杉浦健太騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず8着に敗れた。

5歳（2016年）

1月28日、中4週で迎えた22戦目は、田野豊三騎手を鞍上に迎えて、いなぼう特別（園田ダート1700m 曇/良）に出走。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚にキレが無く10着に敗れた。

6月1日、約4か月の休養明けで迎えた23戦目は、松本幸祐騎手を鞍上に迎えて、4歳以上B2（園田ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では全く伸びず7着に終わった。

6月22日、中2週で迎えた24戦目は、『大好評!三田市ふるさと納税』特別（園田ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は木村健騎手（1戦1勝）。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、トウケイファイターにクビ差交わされて2着となった。

7月27日、中4週で迎えた25戦目は、3歳以上B2（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は松本幸祐騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚がパッとせず10着に敗れた。