メイショウマンボ（2010年生、母メイショウモモカ）

メイショウマンボ（2010年2月25日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋父名の一部」。2013年にJRA賞最優秀3歳牝馬を受賞した。毛色は鹿毛。種牡馬のスズカマンボ（当時9歳）と交配したメイショウモモカが9歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）高昭牧場。戦績は、中央平地30戦6勝2着2回、地方1戦0勝。2013年のエリザベス女王杯(牝G1)に勝利した他、2013年のオークス（優駿牝馬）(牝G1)を制するなど、G1級競走3勝を含む重賞4勝を挙げた。

経歴

デビュー前

飯田明弘厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2012年）

11月25日、デビュー戦は飯田祐史騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は492kg。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線に入ると、前で粘るセーノークインを別次元の末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

12月9日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で飯田祐史騎手（1戦1勝）。18頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず10着に終わった。

3歳（2013年）

1月14日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた3戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンの紅梅ステークス（京都芝1400m 外回り曇/重）に出走。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で猛進したが、勝ったレッドオーヴァルにねじ伏せられて3馬身差の2着となった。

2月16日、中4週で迎えた4戦目は、3歳500万下のこぶし賞（京都芝1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のダイナミックガイに1馬身1/4の差をつけて2勝目を手にした。

3月10日、中2週で迎えた5戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のフィリーズレビュー（阪神芝1400m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて前にいた10頭をごぼう抜きし、最後は2着のナンシーシャインに1馬身1/4の差をつけて重賞ウィナーの称号を勝ち取った。

4月7日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（2戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが鈍く10着に敗れた。

5月19日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（3戦1勝）。18頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のエバーブロッサムに1馬身1/4の差をつけて3歳女王の称号を手に入れた。

9月15日、約4か月の休み明けで迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝1800m 外回り雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で武幸四郎騎手（4戦2勝）。18頭立ての4番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では切れ味光る末脚を披露したが、4着に終わった。

10月13日、中3週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武幸四郎騎手（5戦2勝）。18頭立ての3番人気に推されて16番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のスマートレイアーに1馬身1/4の差をつけて2つ目のG1タイトルを手にした。

11月10日、中3週で迎えた10戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り雨/重）に出走。鞍上は5戦連続で武幸四郎騎手（6戦3勝）。18頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のラキシスに1馬身1/4の差をつけて中距離女王の称号を射止めた。

4歳（2014年）

4月6日、約5か月の休み明けで迎えた11戦目は、G2の産経大阪杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で武幸四郎騎手（7戦4勝）。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

5月18日、中5週で迎えた12戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で武幸四郎騎手（8戦4勝）。18頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で猛追したが、抜け出したヴィルシーナに半馬身届かず2着に敗北した。

6月29日、中5週で迎えた13戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で武幸四郎騎手（9戦4勝）。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は脚が止まってしまい11着に敗れた。

10月14日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた14戦目は、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で武幸四郎騎手（10戦4勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚がパッとせず10着に敗れた。

11月16日、中4週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた15戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で武幸四郎騎手（11戦4勝）。18頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバタバタになってしまい12着に敗れた。

12月28日、中5週で迎えた16戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で武幸四郎騎手（12戦4勝）。16頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では決め手が足りず15着に終わった。

5歳（2015年）

4月11日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた17戦目は、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は12戦連続で武幸四郎騎手（13戦4勝）。17頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。最後はガス欠状態になり13着に敗れた。

5月17日、中4週で迎えた18戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で武幸四郎騎手（14戦4勝）。18頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線ではいいところがなく17着に敗れた。

6月7日、中2週で迎えた19戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で武幸四郎騎手（15戦4勝）。17頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では末脚にキレが無く14着に終わった。

7月1日、中2週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた20戦目は、牝馬限定Jpn3のスパーキングレディーカップ（川崎ダート1600m 曇/重）に牝馬ながら58kgの斤量を背負って出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は15戦連続で武幸四郎騎手（16戦4勝）。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では全く伸びず6着に敗れた。

10月17日、約3か月半の休み明けで迎えた21戦目は、牝馬限定G2の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は16戦連続で武幸四郎騎手（17戦4勝）。17頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は力尽きて14着に敗れた。

11月15日、中3週で迎えた22戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は17戦連続で武幸四郎騎手（18戦4勝）。18頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、18番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを16番手で通過。直線では切れる脚を使えず17着に終わった。

12月5日、中2週で迎えた23戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は18戦連続で武幸四郎騎手（19戦4勝）。12頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい12着に終わった。

6歳（2016年）

1月5日、中3週で迎えた24戦目は、ハンデG3の京都金杯（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は19戦連続で武幸四郎騎手（20戦4勝）。17頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では伸びあぐねて14着に終わった。

4月9日、約3か月の休み明けで迎えた25戦目は、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は20戦連続で武幸四郎騎手（21戦4勝）。13頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚に勢いがなく13着に終わった。

5月15日、中4週で迎えた26戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は21戦連続で武幸四郎騎手（22戦4勝）。18頭立ての17番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず12着に終わった。

6月12日、中3週で迎えた27戦目は、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は22戦連続で武幸四郎騎手（23戦4勝）。14頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では伸びあぐねて11着に終わった。

10月15日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた28戦目は、牝馬限定G2の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は23戦連続で武幸四郎騎手（24戦4勝）。13頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。最後は脚勢が悪くなり13着に終わった。

11月13日、中3週で迎えた29戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい12着に終わった。

7歳（2017年）

3月12日、約4か月の休養明けで迎えた30戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では脚を伸ばせず14着に終わった。

4月8日、中3週で迎えた31戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1600m 外回り小雨/重）に出走。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり14着に終わった。