ジャンカズマ（2018年生、母モンローブロンド）

ジャンカズマ（2018年4月25日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「仏語圏の男性名より+冠名」。毛色は鹿毛。種牡馬のハービンジャー（当時12歳）と交配したモンローブロンドが17歳のときに産んだ10番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2021年のジュニアカップ(オープン)で2着に入った他、2023年の丹頂ステークス(オープンハンデ)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ノーザンレーシングから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、雅苑興業によって9,072万円で落札された。

安田翔伍厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2020年）

7月4日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1400m 曇/重）に出走。馬体重は448kg。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では見事な伸び脚で追い上げたが、勝ったジャカランダレーンに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

8月1日、中3週で迎えた2戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（札幌芝1500m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて難なく抜け出し、最後は2着のセイウンオードリーに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

8月23日、中2週で迎えた3戦目は、2歳オープンのクローバー賞（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では瞬発力に優れた末脚を発揮したが、3着に終わった。

10月10日、中6週で迎えた4戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、2歳G3のサウジアラビアロイヤルカップ（東京芝1600m 雨/不良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びあぐねて4着に敗れた。

12月6日、中7週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた5戦目は、2歳1勝クラスのこうやまき賞（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（2戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず5着に敗れた。

3歳（2021年）

1月5日、中3週で迎えた6戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのジュニアカップ（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたヴェイルネビュラ決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

2月28日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、3歳1勝クラス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。7頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったジュリオに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

3月20日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた8戦目は、3歳1勝クラス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

6月20日、約3か月の休養明けで迎えた9戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（札幌芝1500m 曇/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず9着に敗れた。

7月10日、中2週で迎えた10戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（函館芝1800m 雨/稍重）に出走。15頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず最後はケンアンビシャスと並んで7着同着となった。

7月18日、連闘で迎えた11戦目は、3歳以上1勝クラス（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山和生騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で追い上げたが、抜け出したメサテソーロにクビ差届かず2着に惜敗した。

8月8日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上1勝クラス（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山和生騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず7着に敗れた。

12月4日、約4か月の休養明けで迎えた13戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中京芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では見所を作れず12着に敗れた。

12月18日、中1週で迎えた14戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（阪神ダート1400m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。13頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。最後はバテてしまい13着に敗れた。

4歳（2022年）

5月15日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた15戦目は、松本大輝騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のエシカルに2馬身半の差をつけて休み明け初戦を物にした。

6月4日、中2週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた16戦目は、3歳以上2勝クラスの中京スポニチ賞（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松本大輝騎手（1戦1勝）。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚が冴えず9着に敗れた。

7月30日、中7週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの豊栄特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は横山典弘騎手（3戦0勝）。18頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず12着に終わった。

9月24日、中7週で迎えた18戦目は、野中悠太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの九十九里特別（中山芝2500m 曇/重）に出走。12頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず6着に終わった。

11月6日、中5週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの三陸特別（福島芝2600m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は松本大輝騎手（2戦1勝）。15頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。果敢に端をきり、若干速いペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はガス欠状態になり8着に敗れた。

5歳（2023年）

1月22日、約2か月半の間隔を開けて迎えた20戦目は、4歳以上2勝クラスの海の中道特別（小倉芝2600m 小雨/良）に出走。鞍上は野中悠太郎騎手（1戦0勝）。13頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚に勢いがなく8着に終わった。

2月18日、中3週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの皿倉山特別（小倉芝2600m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で野中悠太郎騎手（2戦0勝）。11頭立ての7番人気で大外11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るサンセットクラウドを鬼脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて3勝目を奪取した。

4月16日、中7週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスのサンシャインステークス（中山芝2500m 小雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で野中悠太郎騎手（3戦1勝）。14頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には割り込めず8着に終わった。

5月7日、中2週で迎えた23戦目は、富田暁騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの烏丸ステークス（京都芝2200m 外回り雨/不良）に出走。15頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず最後はタイセイシリウスと並んで10着同着となった。

6月10日、中4週で迎えた24戦目は、木幡巧也騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのジューンステークス（東京芝2400m 曇/良）に出走。18頭立ての16番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では脚が上がってしまい17着に終わった。

9月3日、約3か月の間隔を開けて迎えた25戦目は、小沢大仁騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの丹頂ステークス（札幌芝2600m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。14頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のダンディズムを3/4馬身振り切って4勝目をマークした。

11月5日、中8週で迎えた26戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で小沢大仁騎手（1戦1勝）。18頭立ての17番人気で10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて17着に終わった。

12月9日、中4週で迎えた27戦目は、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で小沢大仁騎手（2戦1勝）。17頭立ての16番人気で14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず16着に終わった。

6歳（2024年）

1月6日、中3週で迎えた28戦目は、ハンデ戦でオープンの万葉ステークス（京都芝3000m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で小沢大仁騎手（3戦1勝）。13頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性の闘争本能でゴールまで力闘し、4着を確保した。

3月17日、中9週で迎えた29戦目は、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で小沢大仁騎手（4戦1勝）。15頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、非常に遅いペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい9着に終わった。

4月6日、中2週で迎えた30戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大阪―ハンブルクカップ（阪神芝2600m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。14頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。端を奪う形となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい7着に終わった。