ランチボックス（2005年生、母アローキャリー）

ランチボックス（2005年2月14日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「弁当箱」。毛色は鹿毛。種牡馬のシンボリクリスエス（当時6歳）と交配したアローキャリーが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は矢野牧場。戦績は、中央平地37戦5勝2着6回。2009年のUHB杯(オープンハンデ)で4着に入った他、2007年のすずらん賞(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、矢野牧場から「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、馬場幸夫によって3,885万円で落札された。

浅見秀一厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2007年）

6月24日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1400m 小雨/稍重）に出走。馬体重は488kg。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、ユウアールシーに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

7月7日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では見事な伸び脚で猛進したが、ウイントリガーにクビ差交わされて2着に甘んじた。

8月11日、中4週で迎えた3戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（札幌芝1500m 曇/稍重）に出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、抜け出したヤマカツオーキッドを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

8月25日、中1週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のアマゾネスバイオに2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

9月30日、中4週で迎えた5戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのすずらん賞（札幌芝1200m 晴/良）に出走。8頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月23日、中7週で迎えた6戦目は、2歳オープンの京都2歳ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（2戦1勝）。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に敗れた。

12月8日、中1週で迎えた7戦目は、2歳500万下のエリカ賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（3戦1勝）。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、伸びてきたアルスノヴァ決め手に屈してハナ差の2着に惜敗した。

12月22日、中1週で迎えた8戦目は、2歳G3のラジオNIKKEI杯2歳ステークス（阪神芝2000m 雨/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（4戦1勝）。13頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚勢が悪くなり9着に敗れた。

3歳（2008年）

1月20日、中3週で迎えた9戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の京成杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後はスピードが落ちてしまい12着に敗れた。

4月13日、約3か月の間隔を開けて迎えた10戦目は、3歳500万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るサクラグローリーを上がり2位タイの末脚で半馬身差し切って勝利を手中に収めた。

5月17日、中4週で迎えた11戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの葵ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。ハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて12着に敗れた。

7月26日、中9週で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下の道新スポーツ杯（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では全く伸びず16着に敗れた。

8月10日、中1週で迎えた13戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の噴火湾特別（函館ダート1700m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。13頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では全く伸びず12着に敗れた。

8月24日、中1週で迎えた14戦目は、3歳以上1000万下の藻岩山特別（札幌芝1500m 曇/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（2戦0勝）。14頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が衰えて14着に終わった。

11月9日、約2か月半の間隔を開けて迎えた15戦目は、田中健騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都芝1200m 曇/良）に出走。11頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では目立つような脚を使えず5着に終わった。

11月23日、中1週で迎えた16戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の宝ケ池特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚色が衰えて13着に終わった。

12月6日、中1週で迎えた17戦目は、A.シュタルケ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の2008ゴールデンサドルトロフィー（阪神芝1400m 晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は減速してしまい9着に敗れた。

12月14日、連闘で迎えた18戦目は、白浜雄造騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の伊吹山特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸び、4着に入った。

12月28日、中1週で迎えた19戦目は、3歳以上1000万下のハッピーエンドカップ（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（3戦0勝）。15頭立ての8番人気で大外15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のウルトラボルケーノをクビ差振り切って3勝目を収める

4歳（2009年）

1月18日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の石清水ステークス（京都芝1200m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（4戦1勝）。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に敗れた。

2月7日、中2週で迎えた21戦目は、4歳以上1600万下の山城ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（5戦1勝）。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では伸びあぐねて11着に終わった。

6月28日、約4か月半の休み明けで迎えた22戦目は、3歳以上1000万下のSTV賞（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では物凄い伸び脚で猛進したが、伸びてきたボーダレスワールド決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

7月19日、中2週で迎えた23戦目は、3歳以上1000万下の白老特別（札幌芝1200m 雨/重）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（5戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のサクライダテンに1馬身1/4の差をつけて優勝

8月2日、中1週で迎えた24戦目は、ハンデ戦でオープンのUHB杯（札幌芝1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は武幸四郎騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、4着に終わった。

8月15日、中1週で迎えた25戦目は、3歳以上1600万下の札幌日刊スポーツ杯（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（6戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始9番手を追走。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、抜け出したダイワマックワンに半馬身届かず2着に敗北した。

10月25日、中9週で迎えた26戦目は、3歳以上1600万下の桂川ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（6戦2勝）。18頭立ての5番人気で17番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着に入った。

11月28日、中4週で迎えた27戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の醍醐ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（7戦2勝）。18頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月5日、連闘で迎えた28戦目は、A.スボリッチ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の市川ステークス（中山芝1200m 外回り雨/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

5歳（2010年）

1月9日、中4週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた29戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の新春ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（8戦2勝）。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

1月24日、中1週で迎えた30戦目は、4歳以上1600万下の伏見ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（9戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、4着に終わった。

2月6日、中1週で迎えた31戦目は、4歳以上1600万下の斑鳩ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（10戦2勝）。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のボーダレスワールドをハナ差振り切って5勝目を掴み取った。

3月6日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた32戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り雨/重）に出走。16頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では速い脚を使えず6着に終わった。

6月13日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走からさらに10kg減らして迎えた33戦目は、ハンデG3のCBC賞（京都芝1200m 雨/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は田中健騎手（1戦0勝）。18頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではいいところがなく17着に終わった。

7月4日、中2週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた34戦目は、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（7戦1勝）。15頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では今一つ伸び切れず6着に終わった。

8月1日、中3週で迎えた35戦目は、ハンデ戦でオープンのUHB杯（函館芝1200m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（8戦1勝）。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では全く伸びず6着に敗れた。

7歳（2012年）

2月25日、約19か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた36戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、千葉ステークス（中山ダート1200m 曇/不良）に出走。13頭立ての13番人気で大外13番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず12着に終わった。

4月8日、中5週で迎えた37戦目は、中谷雄太騎手を鞍上に迎えて、春雷ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では余力が残っておらず16着に終わった。