ニシノエルハーブ（1996年生、母カプリッチョーサ）

ニシノエルハーブ（1996年2月18日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のエルハーブ（当時5歳）と交配したカプリッチョーサが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡鵡川町、生産者は（株）西山牧場。戦績は、中央平地33戦3勝2着7回。主な勝ち鞍は2001年の3歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

田村駿仁厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1999年）

3月28日、デビュー戦は郷原洋司騎手を鞍上に据えて、4歳未出走（中山ダート1200m 曇/不良）に出走。馬体重は448kg。15頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では生来の闘争本能でどうにかこうにかゴールまで走り切り、5着を確保した。

4月10日、中1週で迎えた2戦目は、4歳未出走（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で郷原洋司騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。果敢に端をきり、かなり厳しいペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、ダスティーウィンに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

4月25日、中1週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（東京ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で郷原洋司騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。端を奪う形となり、極端なスローペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では堅実な伸びを見せたが、プリオールステージにクビ差交わされて2着に甘んじた。

5月15日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で郷原洋司騎手（3戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では迫力十分の伸びを見せたが、マイシャローナに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

6月5日、中2週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で郷原洋司騎手（4戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて、最後は2着のウィスキーカラーを3/4馬身振り切って初白星を挙げた。

7月18日、中5週で迎えた6戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟ダート1200m 小雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走し、3着に入った。

8月15日、中3週で迎えた7戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のファイティングスピリットで最後まで敢闘したが、メイショウヤークトに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

9月5日、中2週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

10月2日、中3週で迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で中舘英二騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では不屈のファイティングスピリットで渋太く末脚を持続させて先頭をうかがい、最後は2着のウィスキーカラーを3/4馬身振り切って2勝目をつかんだ。

11月21日、中6週で迎えた10戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の醍醐特別（京都芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はガス欠状態になり9着に敗れた。

12月18日、中3週で迎えた11戦目は、M.ロバーツ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は脚を失くしてしまい16着に敗れた。

4歳（2000年）

2月13日、中7週で迎えた12戦目は、菊池憲太騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（東京ダート1200m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。15頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後は脚勢が悪くなり13着に終わった。

2月26日、中1週で迎えた13戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（中山ダート1200m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で菊池憲太騎手（1戦0勝）。12頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには加われず9着に終わった。

4月2日、中4週で迎えた14戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上900万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず11着に終わった。

4月22日、中2週で迎えた15戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上900万下（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。14頭立ての14番人気で大外14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい13着に終わった。

5月7日、中1週で迎えた16戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下の清里特別（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小野次郎騎手（1戦0勝）。11頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では脚が残っておらず9着に終わった。

6月10日、中4週で迎えた17戦目は、水野貴広騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（東京ダート1200m 曇/稍重）に出走。14頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場なく8着に終わった。

7月15日、中4週で迎えた18戦目は、4歳以上500万下の岳特別（福島ダート1000m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で水野貴広騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したリムピッドアイズを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着となった。

8月12日、中3週で迎えた19戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で水野貴広騎手（2戦0勝）。14頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、3着に入った。

8月27日、中1週で迎えた20戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で水野貴広騎手（3戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

9月17日、中2週で迎えた21戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1000m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で水野貴広騎手（4戦0勝）。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひとつ伸びを欠き、4着に終わった。

5歳（2001年）

3月24日、約6か月半の休み明けで迎えた22戦目は、古川寛和騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。端に立ち、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天授の敢闘精神でゴールまで頑張り、4着に入った。

4月21日、中3週で迎えた23戦目は、4歳以上500万下（福島ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で古川寛和騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、勝ったウイングドハートに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

10月6日、約5か月半の休養明けで迎えた24戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で古川寛和騎手（2戦0勝）。16頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ6着に敗れた。

10月28日、中2週で迎えた25戦目は、3歳以上500万下の雲雀ケ原特別（福島ダート1000m 雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で古川寛和騎手（3戦0勝）。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい8着に敗れた。

11月18日、中2週で迎えた26戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で古川寛和騎手（4戦0勝）。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では堅調な伸びを見せたが、勝ったセンターブローニーにねじ伏せられて2馬身差の2着となった。

12月2日、中1週で迎えた27戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で古川寛和騎手（5戦0勝）。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のタニノジャドールに1馬身3/4の差をつけて久方ぶりに勝ち星を挙げた。

12月16日、中1週で迎えた28戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で古川寛和騎手（6戦1勝）。15頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く6着に終わった。

6歳（2002年）

1月12日、中3週で迎えた29戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で古川寛和騎手（7戦1勝）。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は垂れてしまい14着に終わった。

2月2日、中2週で迎えた30戦目は、4歳以上1000万下の節分賞（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で古川寛和騎手（8戦1勝）。16頭立ての16番人気で10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して5番手で通過。最後は脚色が悪くなり16着に終わった。

3月16日、中5週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた31戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではいいところがなく9着に終わった。

4月27日、中5週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた32戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では伸びを欠き16着に終わった。

5月25日、中3週で迎えた33戦目は、4歳以上1000万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではいいところがなく10着に終わった。