エーピーサルート（1998年生、母エーエージェント）

エーピーサルート（1998年3月28日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は芦毛。種牡馬のエーピーダンサー（当時8歳）と交配したエーエージェントが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）秋田牧場。戦績は、中央平地14戦5勝2着2回。主な勝ち鞍は2002年の内房特別(1000万下)。

経歴

デビュー前

勢司和浩厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2000年）

7月22日、デビュー戦は郷原洋司騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（福島芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は470kg。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では決め手に欠いて7着に敗れた。

8月5日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（福島ダート1000m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で郷原洋司騎手（1戦0勝）。8頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、グイグイと末脚を伸ばして、最後は2着のトーヨーサンバに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

10月28日、約3か月の間隔を開けて迎えた3戦目は、3歳500万下のプラタナス賞（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で郷原洋司騎手（2戦1勝）。14頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線では脚を伸ばせず6着に終わった。

3歳（2001年）

5月13日、約6か月半の休み明けで迎えた4戦目は、3歳500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で郷原洋司騎手（3戦1勝）。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚が振るわず12着に終わった。

6月16日、中4週で迎えた5戦目は、3歳500万下（福島ダート1000m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で郷原洋司騎手（4戦1勝）。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったサザンクロスビコーに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

7月8日、中2週で迎えた6戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のニホンピロビオラに2馬身半の差をつけて2勝目を収める

11月18日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から28kg増やして迎えた7戦目は、横山賀一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。ハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、ジーティースマイルに交わされて1馬身1/4差の2着となった。

12月16日、中3週で迎えた8戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に敗れた。

4歳（2002年）

1月6日、中2週で迎えた9戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のカミワザをハナ差振り切って先頭ゴールを果たした。

7月21日、約6か月半の休み明けで迎えた10戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の岩室特別（新潟ダート1200m 晴/不良）に出走。14頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。前に出て、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では長く末脚を持続させて先頭を奪い、最後は2着のミスタートウキョウに2馬身の差をつけて久々の実戦を制した。

10月19日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、3歳以上1000万下の内房特別（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、ハイペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を爆発させて、最後は2着のテンケイに2馬身半の差をつけて5勝目を獲得した。

11月2日、中1週で迎えた12戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のブラジルカップ（中山ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり12着に敗れた。

5歳（2003年）

3月23日、約4か月半の休み明けで迎えた13戦目は、4歳以上1600万下のブラッドストーンステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（2戦2勝）。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では決め手が足りず15着に敗れた。

4月5日、中1週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた14戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、コーラルステークス（阪神ダート1400m 曇/不良）に出走。16頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい16着に終わった。