ブリュンヒルト（2004年生、母フィールディ）

ブリュンヒルト（2004年5月23日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「ワルキューレの一人（北欧神話）」。毛色は栗毛。種牡馬のアグネスタキオン（当時6歳）と交配したフィールディが22歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地12戦2勝2着3回。主な勝ち鞍は2007年の3歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

9歳のとき、社台ファームから「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、吉田博俊によって210万円で落札された。

グリーンファーム愛馬会にて総額1,260万円（6.3万×200口）で一口馬主が募集された。

加用正厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2007年）

3月3日、デビュー戦はM.デムーロ騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。馬体重は442kg。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のトーセントップランをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

3月24日、中2週で迎えた2戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神ダート1400m 小雨/良）に出走。15頭立ての4番人気で大外15番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

4月15日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた3戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では決め手が足りず、最後はキクカラヴリイと並んで5着同着となった。

6月30日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から18kg戻して迎えた4戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/稍重）に49kgの軽斤量で出走。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい12着に敗れた。

8月12日、中5週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた5戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。10頭立ての6番人気で大外10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったヴィアラクテアに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

9月2日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のコンゴウマドンナをクビ差振り切って2勝目を収める

9月15日、中1週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下のおおぞら特別（札幌芝1800m 雨/重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で勝浦正樹騎手（2戦1勝）。11頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で急追したが、勝ったユキノマーメイドに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

9月29日、中1週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の札幌センテニアル（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で勝浦正樹騎手（3戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、逃げるタガノグラマラスを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

4歳（2008年）

1月12日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた9戦目は、小林淳一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の東雲賞（中山芝1600m 外回り雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は力尽きて14着に敗れた。

5月24日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg戻して迎えた10戦目は、鷹野宏史騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の赤倉特別（新潟芝2000m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではいい脚を見せられず9着に敗れた。

6月15日、中2週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の長久手特別（中京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は吉田稔騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では決め手が足りず9着に敗れた。

8月30日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/稍重）に出走。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。