タニノハレム（1995年生、母タニノシーバード）

タニノハレム（1995年5月15日）は、日本の競走馬。毛色は鹿毛。種牡馬のナスルエルアラブ（当時10歳）と交配したタニノシーバードが24歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者はカントリー牧場。戦績は、中央平地26戦3勝2着1回、中央障害6戦0勝。主な勝ち鞍は2000年の5歳以上500万下。

経歴

デビュー前

松田国英厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1997年）

10月5日、デビュー戦は四位洋文騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1600m 曇/稍重）に出走。馬体重は430kg。15頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では強靭な末脚を披露したが、4着に終わった。

10月26日、中2週で迎えた2戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（京都芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず6着に敗れた。

11月23日、中3週で迎えた3戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝2000m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のスイートマティルダに1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

12月21日、中3週で迎えた4戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのホープフルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では目立つような脚を使えず8着に終わった。

3歳（1998年）

1月5日、中1週で迎えた5戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下の若竹賞（中山芝2200m 外回り曇/稍重）に出走。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず12着に終わった。

1月31日、中3週で迎えた6戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のセントポーリア賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びが鈍く9着に終わった。

2月21日、中2週で迎えた7戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下の春菜賞（東京芝1400m 曇/稍重）に出走。14頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず8着に敗れた。

3月8日、中1週で迎えた8戦目は、高橋亮騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のアルメリア賞（中京芝1700m 晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって9着に終わった。

4月11日、中4週で迎えた9戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のひなぎく賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では伸びあぐねて7着に終わった。

4月25日、中1週で迎えた10戦目は、4歳500万下のムーニーバレーレーシングクラブ賞（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。11頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚勢が悪くなり7着に終わった。

7月4日、中9週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた11戦目は、4歳500万下のすいれん賞（阪神芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は高橋亮騎手（1戦0勝）。14頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい14着に終わった。

7月25日、中2週で迎えた12戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（函館芝2600m 晴/良）に出走。11頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く8着に敗れた。

8月8日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下の富良野特別（札幌芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦0勝）。14頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではいいところがなく9着に終わった。

8月23日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は武豊騎手（1戦1勝）。13頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のザオーリュウシュンに5馬身の差をつけて2勝目を手中に収めた。

11月28日、約3か月の休養明けで迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の花背特別（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線ではいい脚を見せられず14着に終わった。

12月5日、連闘で迎えた16戦目は、野元昭嘉騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の香嵐渓特別（中京ダート1700m 雨/不良）に出走。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず8着に終わった。

12月13日、連闘で迎えた17戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の高砂特別（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず12着に終わった。

4歳（1999年）

6月19日、約6か月半の休み明けで迎えた18戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（阪神芝2000m 雨/不良）に出走。15頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く13着に終わった。

6月27日、連闘で迎えた19戦目は、5歳以上900万下の三田特別（阪神芝2200m 曇/重）に出走。鞍上は高橋亮騎手（2戦0勝）。10頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではいい脚を見せられず9着に終わった。

7月17日、中2週で迎えた20戦目は、金折知則騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（小倉障害芝2900m 曇/良）に出走。11頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。3着に入り込んだ。

12月12日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から18kg減らして迎えた21戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では全く伸びず8着に敗れた。

12月26日、中1週で迎えた22戦目は、常石勝義騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 曇）に出走。14頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。4着に終わった。

5歳（2000年）

1月9日、中1週で迎えた23戦目は、障害5歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 曇）に出走。鞍上は2戦連続で常石勝義騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。競走中止となった。

4月8日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた24戦目は、高田潤騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に57kgの軽斤量で出走。14頭立ての7番人気で大外14番ゲートからスタート。競走中止となった。

5月27日、中6週で迎えた25戦目は、5歳以上500万下（中京ダート1700m 雨/重）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に敗れた。

6月4日、連闘で迎えた26戦目は、5歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では出色の末脚を披露し、4着に入った。

6月24日、中2週で迎えた27戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（東京ダート1600m 雨/不良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったホッカイギガに詰め切れず、9馬身差の2着に敗北した。

7月9日、中1週で迎えた28戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では異次元の末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のワコーヒサリュウに2馬身半の差をつけて久しぶりに勝利を挙げた。

7月22日、中1週で迎えた29戦目は、4歳以上900万下の桜島特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は高橋亮騎手（3戦0勝）。15頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では目立つような脚を使えず8着に終わった。

8月5日、中1週で迎えた30戦目は、白坂聡騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下のマラヤンレーシングアソシエーショントロフィー（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。14頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では末脚を伸ばせず10着に終わった。

8月19日、中1週で迎えた31戦目は、障害4歳以上未勝利（小倉障害芝2900m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で白坂聡騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。5着に敗れた。

9月9日、中2週で迎えた32戦目は、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 曇）に出走。鞍上は3戦連続で白坂聡騎手（2戦0勝）。9頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。4着に敗れた。