エトヴプレ（2021年生、母Nahoodh）

エトヴプレ（2021年3月31日）は、アイルランドで生まれ、日本で調教された競走馬。牝馬。馬名の意味は「準備はできましたか(フェンシング用語)」。毛色は芦毛。種牡馬のToo Darn Hot（当時5歳）と交配したNahoodhが17歳のときに産んだ仔が本馬である。2024年のフィリーズレビュー(牝G2)に勝利した他、2024年の葵ステークス(G3)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

藤岡健一厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2023年）

8月13日、デビュー戦は藤岡康太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は462kg。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では逸出した伸び脚で驀進したが、パッシングシャワーに交わされて1馬身1/4差の2着となった。

9月3日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、勝ったモンシュマンに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

9月23日、中2週で迎えた3戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1200m 曇/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のメイショウハッブルに2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

11月12日、中6週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた4戦目は、2歳オープンの福島2歳ステークス（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のクリスアーサーをハナ差振り切って2勝目を手にした。

12月16日、中4週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた5戦目は、2歳オープンの中京2歳ステークス（中京芝1200m 曇/稍重）に牝馬ながら56kgの斤量を背負って出走。鞍上は3戦連続で藤岡佑介騎手（2戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず4着に敗れた。

3歳（2024年）

3月10日、約3か月の間隔を開けて迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G2のフィリーズレビュー（阪神芝1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で藤岡佑介騎手（3戦2勝）。14頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。ハナに立ち、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に差を詰めて、最後は2着のコラソンビートを3/4馬身振り切って重賞初挑戦初制覇を達成した。

4月7日、中3週で迎えた7戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、5着に終わった。

5月25日、中6週で迎えた8戦目は、3歳G3の葵ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（4戦3勝）。18頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

8月25日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた9戦目は、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（5戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では余力が残っておらず11着に敗れた。