ザッハトルテ（2007年生、母パフェ）

ザッハトルテ（2007年4月19日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「オーストリアの代表的なお菓子」。毛色は芦毛。種牡馬のクロフネ（当時9歳）と交配したパフェが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は森永牧場。戦績は、中央平地34戦3勝2着2回、地方1戦1勝。主な勝ち鞍は2013年の晩春ステークス(1600万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、森永牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。

坂口正大厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2010年）

4月11日、デビュー戦は浜中俊騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は420kg。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、4着に入った。

5月2日、中2週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り15着に敗れた。

5月22日、中2週で迎えた3戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

6月6日、中1週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

6月27日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮したが、4着に終わった。

7月10日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（4戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では途轍もない末脚を爆発させて前にいた10頭をごぼう抜きし、最後は2着のマルヨシャトルに1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

10月30日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた7戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で浜中俊騎手（5戦1勝）。16頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は脚勢が衰えて13着に終わった。

11月28日、中3週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で浜中俊騎手（6戦1勝）。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く7着に終わった。

12月25日、中3週で迎えた9戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、3着に入った。

4歳（2011年）

1月9日、中1週で迎えた10戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。

1月30日、中2週で迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（7戦1勝）。13頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。最後はタレてしまい9着に敗れた。

2月13日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（8戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では見所を作れず11着に敗れた。

5月7日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg減らして迎えた13戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の五泉特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

9月25日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から24kg戻して迎えた14戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

10月8日、中1週で迎えた15戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で国分恭介騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず8着に敗れた。

12月6日、中7週で迎えた16戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、兼六園雪つり賞（金沢ダート1400m 曇/不良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではグングンと末脚を伸ばしてあっさりと抜け出し、最後は2着のピュアストーンに3馬身の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

12月24日、中2週で迎えた17戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は失速してしまい12着に終わった。

5歳（2012年）

4月21日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた18戦目は、杉原誠人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京芝1600m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。17頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では切れる脚を使えず9着に終わった。

5月12日、中2週で迎えた19戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の立川特別（東京芝1600m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は減速してしまい9着に終わった。

5月26日、中1週で迎えた20戦目は、4歳以上1000万下（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は川須栄彦騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、抜け出したエトピリカに半馬身届かず2着となった。

6月16日、中2週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の函館日刊スポーツ杯（函館芝1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で川須栄彦騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚が冴えず6着に敗れた。

8月11日、中7週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた22戦目は、宮崎北斗騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下のシンガポールターフクラブ賞（札幌芝1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず8着に敗れた。

11月18日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg絞って迎えた23戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。15頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

12月2日、中1週で迎えた24戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の北摂特別（阪神芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

6歳（2013年）

1月27日、中7週で迎えた25戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では見事な伸び脚で急追したが、抜け出したオコレマルーナに3/4馬身届かず2着となった。

2月9日、中1週で迎えた26戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の立春賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（9戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3月9日、中3週で迎えた27戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の鈴鹿特別（中京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のウイングザムーンを半馬身振り切って制した。

4月28日、中6週で迎えた28戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の晩春ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のアミカブルナンバーに1馬身1/4の差をつけて4勝目をつかんだ。

5月12日、中1週で迎えた29戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で松山弘平騎手（2戦2勝）。18頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では脚が上がってしまい16着に終わった。

6月30日、中6週で迎えた30戦目は、ハンデG3のCBC賞（中京芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で松山弘平騎手（3戦2勝）。14頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では天資の闘志でゴールまで力戦したが、4着に終わった。

8月18日、中6週で迎えた31戦目は、ハンデG3の北九州記念（小倉芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で松山弘平騎手（4戦2勝）。15頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が鈍り14着に敗れた。

10月6日、中6週で迎えた32戦目は、ハンデ戦でオープンの信越ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は川須栄彦騎手（3戦0勝）。17頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では見せ場なく11着に敗れた。

12月8日、中8週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた33戦目は、尾張ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（5戦2勝）。18頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。最後は垂れてしまい15着に敗れた。

12月23日、中1週で迎えた34戦目は、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（6戦2勝）。18頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは18番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず16着に終わった。

7歳（2014年）

2月2日、中5週で迎えた35戦目は、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で松山弘平騎手（7戦2勝）。16頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。最後は脚勢が鈍り15着に終わった。