ナンヨーハリケーン（1997年生、母ブラツクリイリイ）

ナンヨーハリケーン（1997年5月12日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のヘクタープロテクター（当時9歳）と交配したブラツクリイリイが19歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）梅田牧場。戦績は、中央平地13戦1勝2着3回。主な勝ち鞍は2000年の4歳未勝利。

経歴

デビュー前

1歳のとき、梅田牧場から「北海道8月市場サラブレッド2歳」に上場され、中村徳也によって1,260万円で落札された。

福永甲厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2000年）

6月19日、デビュー戦は太宰啓介騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。馬体重は488kg。15頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はガス欠状態になり10着に敗れた。

7月8日、中2週で迎えた2戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（1戦0勝）。15頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では決め手が足りず10着に終わった。

8月12日、中4週で迎えた3戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを14番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず7着に敗れた。

8月27日、中1週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず9着に敗れた。

9月30日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた5戦目は、内田浩一騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（福島ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ワインレコーダーに交わされて3馬身半差の2着に敗北した。

10月28日、中3週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた6戦目は、4歳未勝利（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田浩一騎手（1戦0勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。端を奪い、リードを2馬身以上キープして、若干速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のスリーグレイスに8馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

11月25日、中3週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下の沓掛特別（中京ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田浩一騎手（2戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって7着に敗れた。

12月9日、中1週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で内田浩一騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。逃げを打ち、若干遅いペースでレースを進める。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では余力が残っておらず14着に敗れた。

4歳（2001年）

1月5日、中3週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で内田浩一騎手（4戦1勝）。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、後続との差を2馬身以上キープして、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい7着に敗れた。

1月27日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は6戦連続で内田浩一騎手（5戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、エイスワンダーにクビ差交わされて2着に甘んじた。

2月18日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で内田浩一騎手（6戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。端を奪う形となり、速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では迫力十分の伸びを見せたが、エイシンゴンザレスに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

7月22日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた12戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の豊前特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では末脚に勢いがなく14着に敗れた。

8月12日、中2週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下（小倉芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は内田浩一騎手（7戦1勝）。9頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。先手を取る形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい7着に終わった。