バリエンテー（1986年生、母グランドスラム）

バリエンテー（1986年3月1日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のマルゼンスキー（当時12歳）と交配したグランドスラムが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）豊洋牧場。戦績は、中央平地12戦4勝2着2回。1991年の京王杯オータムハンデキャップ(ハンデG3)に勝利した他、1990年の金杯(ハンデG3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

二本柳俊一厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1989年）

1月5日、デビュー戦は加藤和宏騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（中山芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は514kg。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のグレーアテンションに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

1月21日、中1週で迎えた2戦目は、3歳オープンのジュニアカップ（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で加藤和宏騎手（1戦1勝）。9頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のワンダーナルビーをクビ差振り切って2勝目を手にした。

3月26日、中8週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた3戦目は、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で加藤和宏騎手（2戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり9着に敗れた。

11月4日、約7か月半の休み明けで迎えた4戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1400万下のノベンバーステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のディアドータに1馬身半の差をつけて久方ぶりの実戦を制した。

12月3日、中3週で迎えた5戦目は、G3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、伸びてきたアイビートウコウ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

4歳（1990年）

1月5日、中4週で迎えた6戦目は、ハンデG3の金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田政人騎手（2戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではビュッとキレる脚を見せたが、伸びてきたメジロモントレー決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

8月5日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、蛯沢誠治騎手を鞍上に迎えて、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出したが、最後はダイワダグラスと並んで3着同着となった。

5歳（1991年）

8月4日、約12か月の休み明けで馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた8戦目は、杉浦宏昭騎手を鞍上に迎えて、巴賞（函館芝1800m 曇/不良）に出走。14頭立ての7番人気で大外14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が衰えて10着に敗れた。

9月8日、中4週で馬体重を前走から26kg絞って迎えた9戦目は、ハンデG3の京王杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で杉浦宏昭騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では長く末脚を持続させて先頭を奪い、最後は2着のヒカルダンサーに1馬身半の差をつけて重賞ウィナーの称号を手にした。

10月26日、中6週で迎えた10戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で杉浦宏昭騎手（2戦1勝）。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に敗れた。

6歳（1992年）

3月15日、約4か月半の休養明けで迎えた11戦目は、古川寛和騎手を鞍上に迎えて、G2の中山記念（中山芝1800m 曇/良）に出走。12頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後はタレてしまい11着に敗れた。

4月25日、中5週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた12戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見所を作れず9着に敗れた。