メジロモントレー（1986年生、母メジロクインシー）

メジロモントレー（1986年4月25日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のモガミ（当時10歳）と交配したメジロクインシーが6歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）吉田ファーム。戦績は、中央平地21戦7勝2着2回。1991年のアメリカジョッキークラブカップ(G2)に勝利した他、1990年のアルゼンチン共和国杯(ハンデG2)を制するなど、重賞4勝を挙げた。

経歴

デビュー前

奥平真治厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1988年）

8月14日、デビュー戦は柏崎正次騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（函館芝1000m 晴/良）に出走。馬体重は454kg。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では見事な伸び脚で猛追したが、抜け出したアイリスターフに半馬身届かず2着に敗北した。

8月28日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（函館芝1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で柏崎正次騎手（1戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、壮絶なハイペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて、最後は2着のダイイチマッハをアタマ差振り切って初勝利を挙げた。

12月17日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた3戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G3のテレビ東京賞3歳牝馬ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず10着に敗れた。

3歳（1989年）

1月21日、中4週で迎えた4戦目は、3歳オープンのジュニアカップ（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。9頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では速い脚を使えず4着に終わった。

2月11日、中2週で迎えた5戦目は、4歳400万下（東京ダート1700m 晴/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、クラノハクリュウにクビ差交わされて2着に甘んじた。

3月18日、中4週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G3のフラワーカップ（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（3戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

4月2日、中1週で迎えた7戦目は、牝馬限定の4歳400万下（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で横山典弘騎手（4戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では鬼脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のキクノナイスデイを半馬身振り切って圧倒的支持に応えた。

4月30日、中3週で迎えた8戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のサンケイスポーツ賞4歳牝馬特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では強靭な末脚を披露したが、4着に終わった。

5月21日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 曇/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦0勝）。24頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、18番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを16番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を披露したが、5着に終わった。

7月8日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、4歳以上900万下のポプラステークス（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（2戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではいい脚を見せられず4着に敗れた。

8月5日、中3週で迎えた11戦目は、4歳以上900万下の松前特別（函館芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で河内洋騎手（3戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のメジロラギンに4馬身の差をつけて3勝目を挙げた。

10月1日、中7週で迎えた12戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のクイーンステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のレディゴシップをクビ差振り切って重賞初制覇を遂げる

11月12日、中5週で迎えた13戦目は、牝馬限定3歳G1のエリザベス女王杯（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（1戦1勝）。20頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが甘くなり、7着に終わった。

12月17日、中4週で迎えた14戦目は、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田政人騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが劣勢になり5着に敗れた。

4歳（1990年）

1月5日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデG3の金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（5戦1勝）。15頭立ての4番人気で14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では自慢の末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のバリエンテーをクビ差振り切って2つ目の重賞タイトルを手に入れた。

2月18日、中5週で迎えた16戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（6戦2勝）。13頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず9着に敗れた。

3月11日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた17戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（7戦2勝）。8頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず6着に終わった。

10月14日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から34kg戻して迎えた18戦目は、牝馬限定G3の牝馬東京タイムズ杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は柴田政人騎手（3戦1勝）。18頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。最後は脚色が悪くなり17着に敗れた。

11月18日、中4週で迎えた19戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（8戦2勝）。15頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のリアルバースデーを半馬身振り切って3つ目の重賞タイトルを獲得した。

5歳（1991年）

1月20日、中8週で迎えた20戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（9戦3勝）。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のカリブソングに1馬身1/4の差をつけて4つ目の重賞タイトルを掴み取った。

10月6日、約8か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた21戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（10戦4勝）。13頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では決め手に欠いて12着に終わった。