アギャント（2010年生、母テンザンアモーレ）

アギャント（2010年3月20日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「あのように（熊本地方の方言）」。毛色は鹿毛。種牡馬のフレンチデピュティ（当時18歳）と交配したテンザンアモーレが9歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）藤原牧場。戦績は、中央平地12戦0勝2着1回、地方27戦3勝2着1回。主な勝ち鞍は2014年の北海道競馬記者クラブ特別(一般B42 C11)。

経歴

デビュー前

千田輝彦厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2012年）

11月3日、デビュー戦は四位洋文騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は464kg。15頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。先手を取り、若干緩いペースで一団を先導。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では最後まで息が続かず12着に敗れた。

3歳（2013年）

1月13日、中9週で馬体重を前走から20kg減らして迎えた2戦目は、藤懸貴志騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり11着に終わった。

5月5日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg戻して迎えた3戦目は、岡田祥嗣騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず11着に終わった。

6月23日、中6週で迎えた4戦目は、竹之下智昭騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての15番人気で8番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、ハギノソフィアに交わされて1馬身3/4差の2着となった。

7月7日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で竹之下智昭騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。先手を奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず8着に敗れた。

8月3日、中3週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で竹之下智昭騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

8月18日、中1週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（函館芝1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で竹之下智昭騎手（3戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鋭い脚を使えず8着に敗れた。

10月15日、中7週で迎えた8戦目は、丹羽克輝騎手を鞍上に迎えて、3歳（名古屋ダート1400m 雨/重）に出走。10頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では脚を伸ばせず9着に終わった。

11月1日、中1週で迎えた9戦目は、神渡し賞（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丹羽克輝騎手（1戦0勝）。9頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚にキレが無く4着に終わった。

11月15日、中1週で迎えた10戦目は、一般B8（名古屋ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で丹羽克輝騎手（2戦0勝）。10頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、3着を確保した。

11月29日、中1週で迎えた11戦目は、一般B9（名古屋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で丹羽克輝騎手（3戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のエリモフローラを3/4馬身振り切って待望の初白星を挙げた。

12月6日、連闘で迎えた12戦目は、ストーブ賞（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で丹羽克輝騎手（4戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のサニークリスに1馬身半の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

4歳（2014年）

3月21日、約3か月半の休み明けで迎えた13戦目は、4歳以上500万下の刈谷特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は竹之下智昭騎手（4戦0勝）。18頭立ての15番人気で17番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では天性の闘争本能でゴールまで力闘し、4着を確保した。

4月13日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下の喜多方特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で竹之下智昭騎手（5戦0勝）。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい10着に敗れた。

6月21日、中9週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた15戦目は、3歳以上500万下（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で竹之下智昭騎手（6戦0勝）。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず10着に終わった。

7月5日、中1週で迎えた16戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で竹之下智昭騎手（7戦0勝）。13頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい11着に終わった。

8月16日、中5週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で竹之下智昭騎手（8戦0勝）。16頭立ての16番人気で13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい14着に終わった。

9月23日、中4週で迎えた18戦目は、黒沢愛斗騎手を鞍上に迎えて、ハローガス特別（門別ダート1200m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、勝ったミヤリサンラビリーに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

10月7日、中1週で迎えた19戦目は、北海道競馬記者クラブ特別（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で黒沢愛斗騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のレアルタに2馬身の差をつけて3勝目を挙げた。

10月23日、中1週で迎えた20戦目は、桑村真明騎手を鞍上に迎えて、つぼ八特別2（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚が振るわず11着に敗れた。

11月6日、中1週で迎えた21戦目は、佐々木国明騎手を鞍上に迎えて、北海道新聞日高販売所会特別（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。12頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。最後は失速してしまい11着に終わった。

5歳（2015年）

4月22日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた22戦目は、ビヤパーティーAiba浦河特別（門別ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は黒沢愛斗騎手（2戦1勝）。9頭立ての8番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘し、3着を確保した。

5月5日、中1週で迎えた23戦目は、Ribbonナポリン特別（門別ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で黒沢愛斗騎手（3戦1勝）。7頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く6着に終わった。

5月21日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた24戦目は、北海道の翼「AIR DO」特別（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で黒沢愛斗騎手（4戦1勝）。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はタレてしまい11着に敗れた。

6月4日、中1週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた25戦目は、石狩特産「寒塩引」復活記念特別（門別ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で黒沢愛斗騎手（5戦1勝）。11頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚が残っておらず9着に終わった。

6月18日、中1週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた26戦目は、水野翔騎手を鞍上に迎えて、タイムパラドックス賞（門別ダート1200m 晴/良）に出走。12頭立ての12番人気で大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが劣勢になり9着に終わった。

7月2日、中1週で迎えた27戦目は、みついし蓬莱山まつり特別（門別ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は黒沢愛斗騎手（6戦1勝）。12頭立ての11番人気で大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚を伸ばせず10着に終わった。

7月15日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた28戦目は、日高町建設協会特別（門別ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で黒沢愛斗騎手（7戦1勝）。7頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではいいところがなく5着に終わった。

7月30日、中1週で迎えた29戦目は、新冠町軽種馬生産振興会特別（門別ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で黒沢愛斗騎手（8戦1勝）。9頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい6着に終わった。

8月12日、中1週で迎えた30戦目は、じゃがいも焼酎北海道清里特別（門別ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は桑村真明騎手（1戦0勝）。9頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が衰えて9着に終わった。

8月25日、中1週で迎えた31戦目は、優駿の里「安平町畑の恵み」特別（門別ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は黒沢愛斗騎手（9戦1勝）。10頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走し、3着を確保した。

9月9日、中1週で迎えた32戦目は、阿部龍騎手を鞍上に迎えて、北海道馬主会日高馬主振興会特別（門別ダート1700m 曇/良）に出走。8頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、リードを2馬身以上保って、で集団を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり8着に終わった。

9月23日、中1週で迎えた33戦目は、北海道YES!clean特別（門別ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は黒沢愛斗騎手（10戦1勝）。12頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では最後まで息が続かず11着に終わった。

10月6日、中1週で迎えた34戦目は、美唄焼き鳥記念特別（門別ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で黒沢愛斗騎手（11戦1勝）。11頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後はバテてしまい6着に敗れた。

10月22日、中1週で迎えた35戦目は、新ひだか町特別（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で黒沢愛斗騎手（12戦1勝）。11頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり8着に終わった。

11月4日、中1週で迎えた36戦目は、シクラメン特別（門別ダート1600m 内回り晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で黒沢愛斗騎手（13戦1勝）。9頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではいいところがなく9着に終わった。

11月10日、連闘で迎えた37戦目は、冬桜特別（門別ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で黒沢愛斗騎手（14戦1勝）。12頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線では末脚がパッとせず11着に終わった。

12月27日、中6週で迎えた38戦目は、倉富隆一郎騎手を鞍上に迎えて、ケフェウス座特選（佐賀ダート1400m 晴/不良）に出走。11頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

6歳（2016年）

4月17日、約3か月半の休養明けで迎えた39戦目は、おおぐま座特選（佐賀ダート1750m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で倉富隆一郎騎手（1戦0勝）。10頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず10着に終わった。