ピンクカメオ（2004年生、母シルバーレーン）

ピンクカメオ（2004年4月24日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「シャクヤクの一種」。毛色は鹿毛。種牡馬のフレンチデピュティ（当時12歳）と交配したシルバーレーンが20歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）パカパカファーム。戦績は、中央平地20戦4勝2着2回、地方1戦0勝。2007年のNHKマイルカップ(G1)に勝利した他、2009年の中山牝馬ステークス(牝ハンデG3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、パカパカファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、金子真人によって7,455万円で落札された。

国枝栄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2006年）

7月1日、デビュー戦は後藤浩輝騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島芝1200m 曇/稍重）に出走。馬体重は458kg。15頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のエフテーララーヤを3/4馬身振り切って初勝利を挙げた。

7月22日、中2週で迎えた2戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのマリーゴールド賞（新潟芝1400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で猛進したが、勝ったハロースピードにねじ伏せられて2馬身差の2着となった。

10月29日、約3か月半の休養明けで迎えた3戦目は、2歳500万下のくるみ賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のマイニングゴールドを半馬身振り切って単勝一倍台の期待に応えた。

12月3日、中4週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた4戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦1勝）。18頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり8着に敗れた。

3歳（2007年）

1月20日、中6週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた5戦目は、牝馬限定3歳オープンの菜の花賞（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（3戦1勝）。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線に入ると、前で粘るショウナンタレントを半馬身差し切って3勝目を挙げた。

4月8日、約2か月半の間隔を開けて迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で蛯名正義騎手（4戦2勝）。18頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚にキレが無く14着に敗れた。

5月6日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた7戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 雨/稍重）に出走。18頭立ての17番人気で14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では豪脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のローレルゲレイロを半馬身振り切って3歳マイル王の称号を手に入れた。

5月20日、中1週で迎えた8戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。18頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走したが、5着に終わった。

9月16日、約4か月の休み明けで迎えた9戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

10月14日、中3週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦1勝）。18頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では伸びが劣勢になり14着に敗れた。

11月18日、中4週で迎えた11戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（2戦0勝）。18頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始15番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず9着に終わった。

12月5日、中1週で迎えた12戦目は、牝馬限定のハンデJpn3のクイーン賞（船橋ダート1800m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は内田博幸騎手（1戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

4歳（2008年）

2月2日、中7週で迎えた13戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（5戦2勝）。16頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい14着に終わった。

4月6日、中8週で迎えた14戦目は、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（2戦1勝）。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では伸びを欠き14着に敗れた。

4月12日、連闘で迎えた15戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1400m 晴/良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。15頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は減速してしまい14着に敗れた。

5月18日、中4週で迎えた16戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（3戦1勝）。18頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。先頭に立ち、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや鈍り、6着に終わった。

6月8日、中2週で迎えた17戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（6戦2勝）。18頭立ての16番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では速い脚を使えず15着に終わった。

8月31日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から28kg増やして迎えた18戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では末脚を伸ばせず16着に終わった。

5歳（2009年）

3月1日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から20kg絞って迎えた19戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、G3の阪急杯（阪神芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではいいところがなく15着に終わった。

3月15日、中1週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた20戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（2戦1勝）。16頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。果敢に端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のスタミナで最後まで奮戦したが、キストゥヘヴンに交わされて1馬身差の2着となった。

4月25日、中5週で迎えた21戦目は、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、4着に終わった。