ハロースピード（2004年生、母ハローヘレン）

ハロースピード（2004年4月19日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「母名の一部＋速さ」。毛色は栗毛。種牡馬のマヤノトップガン（当時12歳）と交配したハローヘレンが19歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（有）山際牧場。戦績は、中央平地18戦3勝2着1回。2008年の福島牝馬ステークス(牝G3)で2着に入った他、2007年のクイーンカップ(牝G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、山際牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、JRA日本中央競馬会によって420万円で落札された。2歳のとき、JRA日本中央競馬会から「JRAブリーズアップセールサラブレッド2歳」に上場され、福島実によって1,228.5万円で落札された。

相沢郁厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2006年）

6月25日、デビュー戦は吉田隼人騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は426kg。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のフロストワークに8馬身の差をつけて初白星を挙げた。

7月22日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、2歳オープンのマリーゴールド賞（新潟芝1400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のピンクカメオに2馬身の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

11月5日、約3か月半の休養明けで迎えた3戦目は、牝馬限定2歳G3のファンタジーステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で吉田隼人騎手（2戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

12月3日、中3週で迎えた4戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では強靭な末脚を繰り出したが、6着に終わった。

3歳（2007年）

2月17日、約2か月半の間隔を開けて迎えた5戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

4月7日、中6週で迎えた6戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のニュージーランドトロフィー（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず7着に敗れた。

4月29日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳オープンのスイートピーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5月20日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（2戦0勝）。18頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて11着に敗れた。

9月16日、約4か月の休み明けで迎えた9戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で松岡正海騎手（3戦0勝）。14頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず11着に敗れた。

10月14日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた10戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で松岡正海騎手（4戦0勝）。18頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では決め手に欠いて8着に終わった。

11月10日、中3週で迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上1600万下のユートピアステークス（東京芝1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で松岡正海騎手（5戦0勝）。17頭立ての8番人気で大外17番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では圧巻の末脚を繰り出し、3着に入った。

12月2日、中2週で迎えた12戦目は、小林淳一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、4着に終わった。

4歳（2008年）

2月16日、約2か月半の間隔を開けて迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下の初音ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（6戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では途轍もない末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のダンスオールナイトをハナ差振り切って久しぶりに白星を挙げた。

3月16日、中3週で迎えた14戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（7戦1勝）。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

4月26日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた15戦目は、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で松岡正海騎手（8戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では卓出した伸び脚で追い上げたが、抜け出したマイネカンナにハナ差届かず2着に惜敗した。

6歳（2010年）

3月20日、約23か月の休養明けで馬体重を前走から38kg戻して迎えた16戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の韓国馬事会杯（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい8着に終わった。

4月18日、中3週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の中山スプリングプレミアム（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は松岡正海騎手（9戦1勝）。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。最後は脚勢が衰えて14着に終わった。

10月2日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた18戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の秋風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり11着に終わった。