ユウチャファスト（2017年生、母ヤマノアイリー）

ユウチャファスト（2017年3月12日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「馬主の愛称+速い」。毛色は鹿毛。種牡馬のルーラーシップ（当時10歳）と交配したヤマノアイリーが8歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道日高郡新ひだか町、生産者はチャンピオンズファーム。主な勝ち鞍は2020年の3歳。

経歴

デビュー前

1歳のとき、チャンピオンズファームから「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。

中舘英二厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2019年）

11月10日、デビュー戦は北村宏司騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は458kg。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。先手を奪い、非常に緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではやや伸びを欠き、4着に終わった。

3歳（2020年）

1月19日、中9週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では伸びが甘くなり、5着に終わった。

2月16日、中3週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1400m 雨/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（2戦0勝）。15頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、勝ったマッチャパフェに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

3月15日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1400m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

4月25日、中5週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（3戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

5月17日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（4戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びを欠き7着に敗れた。

6月14日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（5戦0勝）。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では決め手が足りず11着に敗れた。

9月1日、約2か月半の間隔を開けて迎えた8戦目は、丸野勝虎騎手を鞍上に迎えて、3歳（名古屋ダート1400m 曇/不良）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。端をきり、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では別次元の末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のインディビジュアルに6馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

9月15日、中1週で迎えた9戦目は、3歳（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸野勝虎騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るノビルメンテを猛烈な末脚でクビ差だけ差し切ってファンの支持に応えた。

12月5日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から16kg減らして迎えた10戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中京芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての13番人気で大外18番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。最後は脚勢が鈍り17着に終わった。

4歳（2021年）

3月20日、約3か月半の休み明けで迎えた11戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（中京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では鋭い脚を使えず13着に終わった。

5月15日、中7週で迎えた12戦目は、秋山稔樹騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（新潟ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい9着に終わった。

7月24日、中9週で迎えた13戦目は、3歳以上1勝クラス（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山稔樹騎手（1戦0勝）。14頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線ではいいところがなく8着に終わった。

8月21日、中3週で迎えた14戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で秋山稔樹騎手（2戦0勝）。12頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。競走中止となった。