ニシノクインメリー（1996年生、母パイロッツウィッシュ）

ニシノクインメリー（1996年3月7日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のグロウ（当時13歳）と交配したパイロッツウィッシュが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡鵡川町、生産者は（株）西山牧場。戦績は、中央平地16戦3勝2着1回。主な勝ち鞍は2000年の4歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

飯塚好次厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1999年）

2月7日、デビュー戦は水野貴広騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（東京ダート1600m 晴/良）に出走。馬体重は470kg。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。先手を取る形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい8着に敗れた。

2月20日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の4歳新馬（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で水野貴広騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では切れ味光る末脚を発揮したが、3着に終わった。

3月21日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、4歳未勝利（中山ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で水野貴広騎手（2戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。端に立ち、息の入らないペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、ピーチパールに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

7月25日、約4か月の休養明けで迎えた4戦目は、4歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で水野貴広騎手（3戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のサンライトウェルズに4馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

8月8日、中1週で迎えた5戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の真野湾特別（新潟芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で水野貴広騎手（4戦1勝）。11頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では決め手に欠いて5着に敗れた。

8月21日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で水野貴広騎手（5戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鬼脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のカナハラオラクルに4馬身の差をつけて2勝目を挙げた。

9月25日、中4週で迎えた7戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の浦安特別（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で水野貴広騎手（6戦2勝）。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びを欠き9着に終わった。

10月24日、中3週で迎えた8戦目は、4歳以上900万下の西湖特別（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で水野貴広騎手（7戦2勝）。16頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。最後は一杯になって15着に終わった。

4歳（2000年）

7月16日、約9か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた9戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（福島ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るスーパールーブルを上がり2位の末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて久しぶりの実戦を物にした。

9月17日、中8週で迎えた10戦目は、4歳以上900万下の茨城新聞杯（中山ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手（1戦1勝）。14頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では伸びあぐねて9着に終わった。

10月1日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上900万下の浦安特別（中山ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で的場均騎手（2戦1勝）。15頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず8着に終わった。

5歳（2001年）

6月3日、約8か月の休養明けで迎えた12戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上900万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はタレてしまい14着に終わった。

6月30日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた13戦目は、二本柳壮騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の白河特別（福島芝1200m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。最後は脚勢が悪くなり16着に終わった。

7月29日、中3週で馬体重を前走から18kg戻して迎えた14戦目は、3歳以上1000万下の栃尾特別（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で二本柳壮騎手（1戦0勝）。18頭立ての18番人気で14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを18番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい16着に終わった。

8月25日、中3週で迎えた15戦目は、3歳以上1000万下の妙高特別（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は水野貴広騎手（8戦2勝）。14頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって7着に終わった。

9月16日、中2週で迎えた16戦目は、3歳以上1000万下の茨城新聞杯（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で水野貴広騎手（9戦2勝）。15頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず10着に終わった。