プリストマジック（1995年生、母ダジルミージョリエ）

プリストマジック（1995年3月13日）は、日本の競走馬。牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のコマンダーインチーフ（当時5歳）と交配したダジルミージョリエが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）酒井牧場。戦績は、中央平地28戦3勝2着4回。主な勝ち鞍は1999年の勝浦特別(900万下)。

経歴

デビュー前

尾形充弘厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1998年）

1月5日、デビュー戦は横山典弘騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の4歳新馬（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。馬体重は454kg。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では決め手が足りず9着に敗れた。

1月18日、中1週で迎えた2戦目は、沢昭典騎手を鞍上に迎えて、4歳新馬（中山ダート1200m 雨/不良）に出走。14頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず10着に終わった。

2月8日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（東京ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で沢昭典騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったマイネキャロルに詰め切れず、3馬身半差の2着となった。

2月21日、中1週で迎えた4戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（東京ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で沢昭典騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

3月8日、中1週で迎えた5戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で沢昭典騎手（3戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを12番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず7着に敗れた。

4月4日、中3週で迎えた6戦目は、4歳未勝利（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で沢昭典騎手（4戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では弾けるような伸び脚で急追したが、勝ったプレイズポーラに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

4月26日、中2週で迎えた7戦目は、4歳未勝利（東京ダート1200m 小雨/不良）に出走。鞍上は6戦連続で沢昭典騎手（5戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で急追したが、抜け出したマイネルターキーを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

5月17日、中2週で迎えた8戦目は、4歳未勝利（東京ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦0勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚が冴えず5着に敗れた。

6月7日、中2週で迎えた9戦目は、4歳未勝利（東京ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（2戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るマグマミリオンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

6月20日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた10戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下の水芭蕉特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。12頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず5着に終わった。

7月11日、中2週で馬体重を前走から16kg戻して迎えた11戦目は、4歳500万下のローズマリー賞（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では決め手が足りず5着に敗れた。

12月27日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg絞って迎えた12戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は沢昭典騎手（6戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4歳（1999年）

1月17日、中2週で迎えた13戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で沢昭典騎手（7戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では自慢の末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のウイッシュバンダムに3馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

2月6日、中2週で迎えた14戦目は、5歳以上900万下の節分賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で沢昭典騎手（8戦1勝）。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では賦性の負けじ心を発揮してゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

2月28日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の御宿特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で沢昭典騎手（9戦1勝）。15頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では迫力十分の伸び脚で追い上げたが、抜け出したキングスビショップを捕まえ切れず、1馬身差の2着となった。

3月28日、中3週で迎えた16戦目は、5歳以上900万下の勝浦特別（中山芝1200m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で沢昭典騎手（10戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では別次元の末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のジェンツスマイルに2馬身の差をつけて制した。

4月18日、中2週で迎えた17戦目は、5歳以上1600万下の京葉ステークス（中山ダート1200m 雨/良）に出走。鞍上は6戦連続で沢昭典騎手（11戦2勝）。16頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では末脚が冴えず8着に終わった。

5月23日、中4週で迎えた18戦目は、5歳以上1600万下のフリーウェイステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で沢昭典騎手（12戦2勝）。18頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では伸びが劣勢になり12着に敗れた。

6月26日、中4週で迎えた19戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の道新スポーツ杯（函館芝1200m 小雨/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではキレのいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

5歳（2000年）

7月22日、約13か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた20戦目は、安田富男騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下のHTB杯（函館芝1200m 曇/良）に出走。11頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚が冴えず5着に終わった。

7月30日、連闘で迎えた21戦目は、4歳以上900万下の長万部特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安田富男騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では脚が残っておらず8着に敗れた。

8月20日、中2週で迎えた22戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の羊ヶ丘特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で安田富男騎手（2戦0勝）。15頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではキレのある末脚を披露したが、4着に終わった。

9月2日、中1週で迎えた23戦目は、4歳以上900万下のサロマ湖特別（札幌芝1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で安田富男騎手（3戦0勝）。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入った。

9月24日、中2週で迎えた24戦目は、4歳以上900万下のSTV賞（札幌芝1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で安田富男騎手（4戦0勝）。15頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮し、最後はダーリンワンと並んで3着同着となった。

6歳（2001年）

6月16日、約9か月の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた25戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の尾瀬特別（福島芝1200m 曇/稍重）に出走。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、5着に終わった。

6月30日、中1週で迎えた26戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の白河特別（福島芝1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で村田一誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では末脚が冴えず10着に敗れた。

7月15日、中1週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた27戦目は、3歳以上1000万下の疾風特別（新潟芝1000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は吉田豊騎手（2戦0勝）。16頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。9着に終わった。

8月4日、中2週で迎えた28戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の月岡特別（新潟芝1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は村田一誠騎手（2戦0勝）。18頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は失速してしまい18着に敗れた。