アグネスソニック（1999年生、母Shelia Dacre）

アグネスソニック（1999年1月30日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のUnbridled's Song（当時6歳）と交配したShelia Dacreが14歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地19戦4勝2着6回。2002年のNHKマイルカップ(G1)で2着に入った他、2001年の京王杯2歳ステークス(G2)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

森秀行厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2001年）

6月16日、デビュー戦は横山典弘騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1000m 晴/良）に出走。馬体重は470kg。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のトップジャンボに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

7月14日、中3週で迎えた2戦目は、2歳オープンのラベンダー賞（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では別次元の末脚を爆発させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のドリームキッズに2馬身半の差をつけて圧倒的人気に応えた。

8月18日、中4週で迎えた3戦目は、2歳オープンのクローバー賞（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

10月7日、中6週で迎えた4戦目は、2歳オープンのアイビーステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（3戦2勝）。4頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るハセノコンコルドを鮮やかな末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて断然人気に応えた。

11月10日、中4週で迎えた5戦目は、2歳G2の京王杯2歳ステークス（東京芝1400m 雨/不良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で横山典弘騎手（4戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛追したが、抜け出したシベリアンメドウを差し切れず、1馬身差の2着に敗北した。

12月9日、中3週で迎えた6戦目は、2歳G1の朝日杯フューチュリティステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で横山典弘騎手（5戦3勝）。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では伸びが甘くなり、5着に終わった。

3歳（2002年）

2月10日、中8週で迎えた7戦目は、3歳G3のきさらぎ賞（京都芝1800m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は7戦連続で横山典弘騎手（6戦3勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したメジロマイヤーを捕まえ切れず、クビ差の2着に甘んじた。

3月17日、中4週で迎えた8戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

5月4日、中6週で迎えた9戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（7戦3勝）。18頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、18番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを16番手で通過。直線では印象的な伸び脚で急追したが、勝ったテレグノシスに詰め切れず、1馬身3/4差の2着となった。

4歳（2003年）

2月2日、約9か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、G3の東京新聞杯（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（8戦3勝）。14頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では脚が残っておらず10着に敗れた。

3月2日、中3週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた11戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、G3の阪急杯（阪神芝1200m 晴/稍重）に出走。15頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、3着に入った。

3月30日、中3週で迎えた12戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦0勝）。18頭立ての5番人気で17番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走したが、6着に終わった。

7月6日、約3か月半の休養明けで迎えた13戦目は、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（9戦3勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、抜け出したビリーヴを差し切れず、2馬身差の2着に敗北した。

8月3日、中3週で迎えた14戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのUHB杯（函館芝1200m 曇/不良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

8月31日、中3週で迎えた15戦目は、札幌日刊スポーツ杯（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（10戦3勝）。15頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛進したが、伸びてきたハッピーパス決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

10月5日、中4週で迎えた16戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦0勝）。15頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に敗れた。

10月26日、中2週で迎えた17戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの福島民友カップ（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では見事な伸び脚で追い上げたが、抜け出したアタゴタイショウにハナ差届かず2着に甘んじた。

11月16日、中2週で迎えた18戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のオーゴンサンデーに1馬身1/4の差をつけて久方ぶりに勝ち星を挙げた。

5歳（2004年）

11月14日、約12か月の休み明けで迎えた19戦目は、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（11戦3勝）。18頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走したが、3着に終わった。