ヤスノヴィグラス（2005年生、母ルトロワマルス）

ヤスノヴィグラス（2005年4月25日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名＋父名の一部」。毛色は鹿毛。種牡馬のサウスヴィグラス（当時9歳）と交配したルトロワマルスが17歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は山本昇寿。戦績は、中央平地2戦0勝、地方11戦4勝2着1回。主な勝ち鞍は2007年のルーキーステージ。

経歴

デビュー前

1歳のとき、山本昇寿から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、広松重信によって315万円で落札された。2歳のとき、中脇満から「千葉サラブレッド・セールサラブレッド2歳」に上場されたが主取りとなった。

土井道隆厩舎（佐賀）へ入厩。

2歳（2007年）

8月26日、デビュー戦は吉田順治騎手を鞍上に据えて、2歳戦のルーキーステージ（佐賀ダート900m 晴/良）に出走。馬体重は482kg。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。端をきる形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のティーエスオリジンに6馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

10月21日、中7週で迎えた2戦目は、吉田隆二騎手を鞍上に迎えて、2歳戦のフォーマルハウト賞（佐賀ダート1750m 晴/良）に出走。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、で馬群を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では伸びを欠き8着に敗れた。

11月24日、中4週で迎えた3戦目は、倉富隆一郎騎手を鞍上に迎えて、2歳（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、で馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では終いが甘くなり、4着に終わった。

12月9日、中1週で迎えた4戦目は、2歳戦のカペラ賞（佐賀ダート1750m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で倉富隆一郎騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。端を取り切り、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

3歳（2008年）

1月20日、中5週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳KJ3の花吹雪賞（佐賀ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で倉富隆一郎騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位には届かず12着に敗れた。

7月31日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、斉藤正弘騎手を鞍上に迎えて、一般D1-1（旭川ダート1000m 曇/良）に出走。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。最後は、勝ったキタサンメダリストからクビ差の2着となった。

8月13日、中1週で迎えた7戦目は、五十嵐冬樹騎手を鞍上に迎えて、さらべつふるさとまつり賞（旭川ダート1000m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。最後は、2着のモエレニアネスに半馬身の差をつけて2勝目をゲットした。

8月30日、中1週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下のまりも特別（札幌芝1200m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は斉藤正弘騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり14着に終わった。

9月28日、中3週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下の朝里川特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で斉藤正弘騎手（2戦0勝）。15頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。先手を取り、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず12着に終わった。

10月16日、中2週で迎えた10戦目は、ありがとう旭川競馬場特別（旭川ダート1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で斉藤正弘騎手（3戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のホホエミプリンセスをクビ差制して3勝目を手中に収めた。

11月14日、中3週で迎えた11戦目は、早田秀治騎手を鞍上に迎えて、ファイナルナイト特別（大井ダート1200m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚が止まってしまい12着に終わった。

4歳（2009年）

1月4日、中6週で迎えた12戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、一般C2九十（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。

2月27日、中7週で迎えた13戦目は、一般C2-11 12（川崎ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で御神本訓史騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るオースミユニバースを驚異的な末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて勝利をモノにする