タイレール（1985年生、母タイサンサ）

タイレール（1985年4月10日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のターゴワイス（当時15歳）と交配したタイサンサが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）メイタイ牧場。戦績は、中央平地27戦3勝2着3回。1989年のパールステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

吉岡八郎厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1988年）

1月30日、デビュー戦は飯田明弘騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は450kg。13頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く10着に敗れた。

2月21日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた2戦目は、4歳新馬（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で飯田明弘騎手（1戦0勝）。15頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では見せ場なく14着に敗れた。

3月27日、中4週で馬体重を前走からさらに12kg減らして迎えた3戦目は、須貝尚介騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（中京芝1200m 晴/不良）に出走。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のマルサンタカラを半馬身振り切って未勝利戦を制した。

4月24日、中3週で迎えた4戦目は、岩戸孝樹騎手を鞍上に迎えて、4歳400万下のわらび賞（新潟芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての7番人気で大外13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を披露し、3着に入った。

5月7日、中1週で迎えた5戦目は、4歳400万下のひめさゆり賞（新潟芝1400m 外回り小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岩戸孝樹騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では素晴らしい伸び脚で追い上げたが、抜け出したナイトスパークにハナ差届かず2着に惜敗した。

5月28日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定の4歳400万下（阪神芝1600m 晴/重）に出走。鞍上は須貝尚介騎手（1戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では速い脚を持続できず、4着に終わった。

4歳（1989年）

3月5日、約9か月半の休み明けで迎えた7戦目は、小谷内秀夫騎手を鞍上に迎えて、5歳以上400万下の鳳来寺山特別（中京芝1200m 曇/重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のトウホーサリーに1馬身の差をつけて久々の実戦を制した。

3月25日、中2週で迎えた8戦目は、5歳以上900万下の知多特別（中京芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で小谷内秀夫騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

4月23日、中3週で迎えた9戦目は、5歳以上900万下の鴨川特別（京都芝1400m 外回り雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で小谷内秀夫騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びが甘くなり、4着に終わった。

5月7日、中1週で迎えた10戦目は、5歳以上900万下（京都芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で小谷内秀夫騎手（3戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして、最後は2着のホシブレストに2馬身半の差をつけて3勝目を収める

5月27日、中2週で迎えた11戦目は、5歳以上1400万下の垂水ステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で小谷内秀夫騎手（4戦2勝）。13頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではものすごい伸び脚で急追したが、勝ったホリノライデンに詰め切れず、1馬身3/4差の2着となった。

6月18日、中2週で迎えた12戦目は、パールステークス（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で小谷内秀夫騎手（5戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

9月10日、約3か月の間隔を開けて迎えた13戦目は、岡潤一郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（阪神芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったダイユウサクにねじ伏せられて3馬身半差の2着に敗北した。

9月30日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上900万下の甲東特別（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡潤一郎騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず6着に敗れた。

11月18日、中6週で迎えた15戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい11着に敗れた。

5歳（1990年）

1月5日、中6週で迎えた16戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の初夢賞（京都ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に敗れた。

1月20日、中1週で迎えた17戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1200m 曇/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で大外13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚にキレが無く7着に敗れた。

2月10日、中2週で迎えた18戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の東条湖特別（阪神ダート1200m 曇/稍重）に出走。12頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

3月4日、中2週で迎えた19戦目は、5歳以上900万下の須磨特別（阪神芝1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

3月24日、中2週で迎えた20戦目は、5歳以上900万下の知多特別（中京芝1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は須貝尚介騎手（2戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く8着に敗れた。

4月21日、中3週で迎えた21戦目は、5歳以上900万下（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

5月6日、中1週で迎えた22戦目は、5歳以上900万下の鴨川特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では切れる脚を使えず13着に敗れた。

10月14日、約5か月半の休養明けで迎えた23戦目は、4歳以上900万下（京都芝1200m 雨/重）に出走。鞍上は田原成貴騎手（2戦0勝）。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今一つ伸び切れず7着に敗れた。

10月28日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた24戦目は、4歳以上900万下の壬生特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（2戦0勝）。15頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って14着に終わった。

11月10日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた25戦目は、4歳以上900万下（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は岩戸孝樹騎手（2戦0勝）。18頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では息の長い末脚を披露し、4着に入り込んだ。

11月25日、中1週で迎えた26戦目は、4歳以上900万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（3戦0勝）。15頭立ての8番人気で大外15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。最後は一杯になって9着に敗れた。

12月9日、中1週で迎えた27戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の伊吹山特別（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は岩戸孝樹騎手（3戦0勝）。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はガス欠状態になり10着に敗れた。