トウホーサリー（1984年生、母ツキノサフラン）

トウホーサリー（1984年4月22日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のキヤタオラ（当時10歳）と交配したツキノサフランが5歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は吉田又治。戦績は、中央平地34戦4勝2着8回。主な勝ち鞍は1990年の津軽海峡特別(900万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

山本正司厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1987年）

2月7日、デビュー戦は松永幹夫騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都ダート1800m 晴/重）に出走。馬体重は454kg。7頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。端を奪い、若干遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では卓抜な伸び脚で驀進したが、トップコートに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

2月21日、中1週で迎えた2戦目は、4歳新馬（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のキシュウライナーに4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3月14日、中2週で迎えた3戦目は、猿橋重利騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定4歳400万下の初雛賞（阪神芝1400m 小雨/不良）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

4月19日、中4週で迎えた4戦目は、4歳400万下（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（2戦1勝）。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

11月8日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた5戦目は、牝馬限定の4歳以上400万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（3戦1勝）。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が衰えて16着に敗れた。

12月5日、中3週で迎えた6戦目は、4歳以上400万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（4戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では脚が残っておらず11着に敗れた。

12月20日、中1週で迎えた7戦目は、4歳以上400万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で松永幹夫騎手（5戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

4歳（1988年）

1月10日、中2週で迎えた8戦目は、5歳以上400万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で松永幹夫騎手（6戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では末脚を伸ばせず16着に敗れた。

1月23日、中1週で迎えた9戦目は、5歳以上400万下（京都ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で松永幹夫騎手（7戦1勝）。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚色が衰えて9着に終わった。

2月7日、中1週で迎えた10戦目は、中竹和也騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上400万下（京都ダート1700m 晴/良）に出走。8頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、後続を2馬身以上離して、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り6着に終わった。

2月20日、中1週で迎えた11戦目は、上籠勝仁騎手を鞍上に迎えて、5歳以上400万下（小倉芝1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず5着に敗れた。

12月11日、約10か月の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた12戦目は、千田輝彦騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下（阪神ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。13頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい9着に終わった。

12月18日、連闘で迎えた13戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上400万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。10頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後はタレてしまい10着に終わった。

5歳（1989年）

1月14日、中3週で迎えた14戦目は、5歳以上400万下（京都ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（8戦1勝）。13頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はガス欠状態になり12着に終わった。

1月29日、中1週で迎えた15戦目は、清水英次騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上400万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、緩みのないペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、ハートオーギに交わされて1馬身1/4差の2着となった。

2月4日、連闘で迎えた16戦目は、5歳以上400万下（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で清水英次騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを奪い、忙しいペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では渾身の力で末脚を持続させて、最後は2着のナツノミサトをハナ差振り切って久しぶりに白星を挙げた。

2月18日、中1週で迎えた17戦目は、5歳以上400万下（小倉芝1200m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で清水英次騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。端を奪う形となり、速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、ヨツヤフブキに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

3月5日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた18戦目は、5歳以上400万下の鳳来寺山特別（中京芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（9戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったタイレールに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

3月18日、中1週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた19戦目は、徳吉一己騎手を鞍上に迎えて、5歳以上400万下の庄内川特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、勝ったトーアボンバーに詰め切れず、6馬身差の2着に敗北した。

4月1日、中1週で迎えた20戦目は、5歳以上400万下（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（10戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が鈍り12着に敗れた。

4月22日、中2週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた21戦目は、5歳以上400万下の新発田特別（新潟芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は徳吉一己騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に敗れた。

5月7日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた22戦目は、牝馬限定の5歳以上400万下（新潟芝1200m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で徳吉一己騎手（2戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

6月17日、中5週で迎えた23戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、5歳以上400万下（中京芝1200m 曇/重）に出走。17頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったスズノスイセイに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

7月8日、中2週で迎えた24戦目は、4歳以上400万下の礼文特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（11戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。先手を奪い、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目を引く伸び脚で猛進したが、ジョーモーニングに交わされて1馬身3/4差の2着に敗北した。

7月22日、中1週で迎えた25戦目は、4歳以上400万下の襟裳特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（12戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のサンジャクソンに1馬身半の差をつけて制した。

8月26日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた26戦目は、安田富男騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の下北半島特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、伸びてきたエドノラウンド決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

9月17日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた27戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の道新スポーツ杯（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（13戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では脚を伸ばせず6着に敗れた。

6歳（1990年）

4月21日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた28戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（京都芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい最後はジョーモーニングと並んで8着同着となった。

5月6日、中1週で迎えた29戦目は、5歳以上900万下の鴨川特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（14戦2勝）。15頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、落ち着いたペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が鈍り8着に終わった。

6月9日、中4週で迎えた30戦目は、岡潤一郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の支笏湖特別（札幌芝1200m 小雨/良）に出走。11頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では天性の勝負根性でゴールまで力闘し、4着に入り込んだ。

7月8日、中3週で迎えた31戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のアカシヤステークス（札幌芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で岡潤一郎騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず5着に敗れた。

7月22日、中1週で迎えた32戦目は、4歳以上900万下の摩周湖特別（札幌芝1500m 曇/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（15戦2勝）。9頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では全く伸びず8着に終わった。

8月4日、中1週で迎えた33戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の津軽海峡特別（函館芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（16戦2勝）。7頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のミスシリネラに1馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

9月2日、中3週で迎えた34戦目は、ハンデ戦でオープンの青函ステークス（函館芝1200m 晴/良）に48kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（17戦3勝）。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に敗れた。