スズノスイセイ（1985年生、母トウメイクイン）

スズノスイセイ（1985年5月25日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のフイリツプオブスペイン（当時16歳）と交配したトウメイクインが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）武牧場。戦績は、中央平地19戦3勝2着1回。主な勝ち鞍は1989年の4歳以上400万下。

経歴

デビュー前

野村彰彦厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1987年）

11月8日、デビュー戦は久保敏文騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（京都芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は444kg。20頭立ての18番人気で15番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、19番手を追走し、4コーナーは18番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず13着に終わった。

11月21日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（京都ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で久保敏文騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

3歳（1988年）

5月21日、約6か月の休み明けで迎えた3戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で久保敏文騎手（2戦0勝）。12頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く10着に敗れた。

6月4日、中1週で迎えた4戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で久保敏文騎手（3戦0勝）。12頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。主導権を握り、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、4着を確保した。

6月18日、中1週で迎えた5戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（中京ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で久保敏文騎手（4戦0勝）。13頭立ての4番人気で大外13番ゲートからスタート。主導権を握り、若干緩いペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では最後まで息が続かず11着に敗れた。

7月2日、中1週で迎えた6戦目は、4歳未勝利（中京芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で久保敏文騎手（5戦0勝）。13頭立ての4番人気で大外13番ゲートからスタート。逃げる形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて5着に沈んだ。

7月23日、中2週で迎えた7戦目は、4歳未勝利（小倉芝1700m 曇/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は7戦連続で久保敏文騎手（6戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、ユーショウセイダイに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

8月14日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた8戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（小倉芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で久保敏文騎手（7戦0勝）。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。主導権を握り、平均的なペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では最後まで息が続かず8着に敗れた。

4歳（1989年）

3月19日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から12kg絞って迎えた9戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、5歳以上400万下（中京ダート1000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。14頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く14着に終わった。

4月15日、中3週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた10戦目は、松本達也騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上400万下（新潟芝2000m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての9番人気で大外13番ゲートからスタート。端をきり、非常に緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のノーザンタイセイに1馬身1/4の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

4月30日、中1週で迎えた11戦目は、牝馬限定の5歳以上400万下の粟島特別（新潟芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松本達也騎手（1戦1勝）。12頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。端を取り切り、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天資の負けん性を発揮してゴールまで力戦し、4着を確保した。

5月20日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた12戦目は、5歳以上400万下（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で松本達也騎手（2戦1勝）。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り12着に敗れた。

6月17日、中3週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた13戦目は、5歳以上400万下（中京芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で松本達也騎手（3戦1勝）。17頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のトウホーサリーに1馬身1/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

7月9日、中2週で迎えた14戦目は、5歳以上900万下の飛騨特別（中京芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で松本達也騎手（4戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり7着に敗れた。

8月12日、中4週で迎えた15戦目は、4歳以上400万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で松本達也騎手（5戦2勝）。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のチェリーカズノオーに2馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

8月26日、中1週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の耶馬渓特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で松本達也騎手（6戦3勝）。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。最後は脚を失くしてしまい8着に敗れた。

5歳（1990年）

10月7日、約13か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた17戦目は、梅野信一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（京都ダート1400m 雨/不良）に出走。13頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず12着に終わった。

10月28日、中2週で迎えた18戦目は、4歳以上900万下の壬生特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は松本達也騎手（7戦3勝）。15頭立ての15番人気で大外15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では伸びを欠き15着に終わった。

11月10日、中1週で迎えた19戦目は、4歳以上900万下（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松本達也騎手（8戦3勝）。18頭立ての18番人気で大外18番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず15着に終わった。