アキトクレッセント（2012年生、母ティックルピンク）

アキトクレッセント（2012年4月3日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋三日月」。毛色は鹿毛。種牡馬のウォーエンブレム（当時13歳）と交配したティックルピンクが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は（有）社台コーポレーション白老ファーム。2017年の武蔵野ステークス(G3)で3着に入った他、2017年の欅ステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、社台コーポレーションから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、ジャパンフードビジネスによって3,045万円で落札された。

清水久詞厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2014年）

10月19日、デビュー戦は石橋脩騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は492kg。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。先頭に立ち、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや鈍り、4着に終わった。

11月2日、中1週で迎えた2戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝1600m 晴/稍重）に出走。17頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではもうひとつ伸びを欠き、4着に終わった。

11月24日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。端をきり、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて楽々と抜け出し、最後は2着のニホンピロサンダーに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

12月6日、中1週で迎えた4戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下の寒椿賞（中京ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

3歳（2015年）

2月7日、中8週で迎えた5戦目は、3歳500万下（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は浜中俊騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。端をきり、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のフォンタネットポーに5馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

3月15日、中4週で迎えた6戦目は、3歳オープンの昇竜ステークス（中京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（3戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、きちんと終いの脚を伸ばして、最後は2着のアルタイルに1馬身の差をつけて制した。

5月17日、中8週で迎えた7戦目は、3歳オープンの青竜ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（4戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。

6月21日、中4週で迎えた8戦目は、3歳G3のユニコーンステークス（東京ダート1600m 小雨/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で浜中俊騎手（5戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず12着に敗れた。

12月24日、約6か月の休み明けで迎えた9戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデJpn3の兵庫ゴールドトロフィー（園田ダート1400m 晴/不良）に53kgの軽斤量で出走。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。

4歳（2016年）

1月11日、中2週で迎えた10戦目は、D.マクドノー騎手を鞍上に迎えて、大和ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では伸びを欠き14着に敗れた。

12月23日、約11か月半の休養明けで迎えた11戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のクリスマスキャロル賞（阪神ダート1400m 晴/重）に出走。15頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のコパノリスボンに1馬身3/4の差をつけて休養明けの一戦を物にした。

5歳（2017年）

3月4日、中9週で迎えた12戦目は、4歳以上1600万下の播磨ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で荻野極騎手（1戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、5着に終わった。

4月23日、中6週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の鎌倉ステークス（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で荻野極騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではジリジリと前との差を詰めて、最後は2着のチェリーサマーをクビ差振り切って5勝目を手にした。

5月27日、中4週で迎えた14戦目は、欅ステークス（東京ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で荻野極騎手（3戦2勝）。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったエイシンバッケンにねじ伏せられて2馬身差の2着となった。

7月9日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、G3のプロキオンステークス（中京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で荻野極騎手（4戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではいいところがなく12着に敗れた。

10月9日、約3か月の休養明けで迎えた16戦目は、グリーンチャンネルカップ（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で荻野極騎手（5戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

11月11日、中4週で迎えた17戦目は、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で荻野極騎手（6戦2勝）。16頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

12月24日、中5週で迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンのギャラクシーステークス（阪神ダート1400m 雨/良）に出走。鞍上は8戦連続で荻野極騎手（7戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のブラゾンドゥリスに1馬身1/4の差をつけて6勝目を挙げた。

6歳（2018年）

1月28日、中4週で迎えた19戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は9戦連続で荻野極騎手（8戦3勝）。13頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は失速してしまい12着に敗れた。

3月31日、G2のゴドルフィンマイル（アラブ首長国連邦・メイダンダート1600m）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。14頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。14着に終わった。

5月26日、中7週で迎えた21戦目は、欅ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は荻野極騎手（9戦3勝）。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚が冴えず10着に終わった。

9月8日、約3か月半の休み明けで迎えた22戦目は、エニフステークス（阪神ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（6戦3勝）。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、3着に入った。

10月8日、中3週で迎えた23戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、グリーンチャンネルカップ（東京ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり9着に敗れた。

11月18日、中5週で迎えた24戦目は、嘉藤貴行騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの霜月ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、3着に入り込んだ。

12月23日、中4週で迎えた25戦目は、ギャラクシーステークス（阪神ダート1400m 小雨/稍重）に出走。鞍上は浜中俊騎手（7戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり7着に敗れた。

7歳（2019年）

1月19日、中3週で迎えた26戦目は、すばるステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（8戦3勝）。15頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では決め手が足りず8着に敗れた。

5月25日、約4か月の休み明けで迎えた27戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、欅ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では鋭い脚を使えず11着に終わった。

6月22日、中3週で迎えた28戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、大沼ステークス（函館ダート1700m 雨/稍重）に出走。14頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では脚が残っておらず8着に終わった。

7月7日、中1週で迎えた29戦目は、ハンデ戦でオープンのマリーンステークス（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では見せ場を作れず6着に終わった。

8歳（2020年）

2月16日、約7か月半の休み明けで迎えた30戦目は、バレンタインステークス（東京ダート1400m 曇/稍重）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は大野拓弥騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では脚が残っておらず10着に終わった。

2020年2月19日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

3月19日、中4週で迎えた31戦目は、加藤聡一騎手を鞍上に迎えて、春陽特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るボルドープラージュを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

4月9日、中2週で迎えた32戦目は、地方重賞の東海桜花賞（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で加藤聡一騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、3着に終わった。

4月24日、中1週で迎えた33戦目は、ダイヤモンドオープン（名古屋ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で加藤聡一騎手（2戦1勝）。6頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったアセイラントに詰め切れず、7馬身差の2着に敗れた。

7月5日、中9週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた34戦目は、山林堂信彦騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の栗駒賞（水沢ダート1400m 曇/重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず10着に敗れた。

2022年4月1日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。