スズカアドニス（2010年生、母アイアンドユー）

スズカアドニス（2010年3月12日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋ギリシャ神話に登場する美少年」。毛色は栗毛。種牡馬のスズカフェニックス（当時8歳）と交配したアイアンドユーが17歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）グランド牧場。戦績は、中央平地32戦2勝2着1回、中央障害1戦0勝、地方1戦0勝2着1回。主な勝ち鞍は2015年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

1歳のとき、グランド牧場から「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、永井啓弍によって735万円で落札された。

大橋勇樹厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2012年）

10月14日、デビュー戦は酒井学騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は466kg。12頭立ての9番人気で大外12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には届かず6着に終わった。

10月27日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では切れる脚を使えず7着に終わった。

11月10日、中1週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で酒井学騎手（2戦0勝）。11頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のクリノコトノオーに4馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

3歳（2013年）

3月2日、約3か月半の休養明けで迎えた4戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。9頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に敗れた。

3月16日、中1週で迎えた5戦目は、3歳500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は酒井学騎手（3戦1勝）。13頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。競走中止となった。

7月13日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた6戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に敗れた。

7月27日、中1週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下の仁山特別（函館芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松田大作騎手（1戦0勝）。10頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く10着に終わった。

8月10日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で松田大作騎手（2戦0勝）。9頭立ての4番人気で大外9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい6着に敗れた。

8月24日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で松田大作騎手（3戦0勝）。10頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では見せ場を作れず10着に終わった。

12月23日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず15着に終わった。

4歳（2014年）

1月19日、中3週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は酒井学騎手（4戦1勝）。10頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず5着に終わった。

2月9日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（5戦1勝）。16頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、5着に入り込んだ。

3月2日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で酒井学騎手（6戦1勝）。10頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に終わった。

4月13日、中5週で迎えた14戦目は、義英真騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神ダート2000m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。9頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず4着に終わった。

4月26日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で義英真騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

5月18日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1900m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で義英真騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、後続との差を2馬身以上保って、平均ペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は勢いを失って8着に敗れた。

9月27日、約4か月半の休養明けで迎えた17戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は酒井学騎手（7戦1勝）。16頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず8着に終わった。

10月14日、中1週で迎えた18戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は義英真騎手（3戦0勝）。11頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が鈍り8着に終わった。

10月26日、中1週で迎えた19戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は酒井学騎手（8戦1勝）。12頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では見せ場を作れず10着に終わった。

11月11日、中1週で迎えた20戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、加賀白山賞（金沢ダート1400m 晴/重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、勝ったメイショウツバクロに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

5歳（2015年）

1月17日、中9週で迎えた21戦目は、和田翼騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1800m 晴/重）に出走。13頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見せ場を作れず8着に敗れた。

1月25日、連闘で迎えた22戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で和田翼騎手（1戦0勝）。10頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

2月14日、中2週で迎えた23戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1900m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、勝ったキャンバスに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

3月1日、中1週で迎えた24戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 雨/不良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3月22日、中2週で迎えた25戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るケルンウィナーを強烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて久方ぶりに美酒を浴びた。

6月7日、約2か月半の間隔を開けて迎えた26戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の加古川特別（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では天資の勝負根性でゴールまで力戦し、4着を確保した。

6月20日、中1週で迎えた27戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の鷹取特別（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。14頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出し、3着に入った。

7月5日、中1週で迎えた28戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の濃尾特別（中京ダート1800m 曇/重）に出走。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

8月2日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた29戦目は、3歳以上1000万下の大通特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く11着に敗れた。

6歳（2016年）

7月16日、約11か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg戻して迎えた30戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のインディアトロフィー（中京ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は義英真騎手（4戦0勝）。16頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後はバタバタになってしまい14着に終わった。

8月7日、中2週で迎えた31戦目は、3歳以上1000万下の天草特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で義英真騎手（5戦0勝）。15頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線ではいい脚を見せられず13着に終わった。

9月4日、中3週で迎えた32戦目は、3歳以上1000万下の西日本スポーツ杯（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で義英真騎手（6戦0勝）。16頭立ての16番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず7着に終わった。

10月8日、中4週で迎えた33戦目は、3歳以上1000万下の愛宕特別（京都ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で義英真騎手（7戦0勝）。16頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。最後は力尽きて15着に終わった。

7歳（2017年）

1月29日、約4か月の休養明けで迎えた34戦目は、植野貴也騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（中京障害芝3000m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。5着に終わった。