パイライトパワー（2009年生、母パイクーニャン）

パイライトパワー（2009年3月22日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「パワーストーンの一種＋力」。毛色は鹿毛。種牡馬のケイムホーム（当時10歳）と交配したパイクーニャンが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）隆栄牧場。戦績は、中央平地13戦1勝、地方28戦6勝2着4回。主な勝ち鞍は2012年の3歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

鈴木伸尋厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2011年）

10月16日、デビュー戦は千葉直人騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1600m 晴/重）に出走。馬体重は428kg。13頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず5着に敗れた。

11月5日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で千葉直人騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。先手を奪い、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず5着に沈んだ。

11月19日、中1週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（東京芝1400m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で千葉直人騎手（2戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では息の長い末脚を披露したが、5着に終わった。

3歳（2012年）

1月14日、中7週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で千葉直人騎手（3戦0勝）。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には届かず6着に敗れた。

2月11日、中3週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で千葉直人騎手（4戦0勝）。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を持続できず、5着に終わった。

3月3日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で千葉直人騎手（5戦0勝）。18頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では強靭な末脚を披露し、4着に入った。

3月17日、中1週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中京芝1400m 小雨/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で千葉直人騎手（6戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びを欠き11着に敗れた。

10月3日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から36kg増やして迎えた8戦目は、山口竜一騎手を鞍上に迎えて、美しき唄のまち「雪蔵工房」新米賞（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、クロタカにクビ差交わされて2着に惜敗した。

10月17日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上C3-1（門別ダート1200m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で山口竜一騎手（1戦0勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエメラルストーンに6馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

10月30日、中1週で迎えた10戦目は、ホテル四季の風賞（門別ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で山口竜一騎手（2戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のシセイカイカに3馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

12月1日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた11戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のアグネスピンキーに1馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

12月24日、中2週で迎えた12戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のハッピーエンドカップ（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚にキレが無く10着に終わった。

4歳（2013年）

1月27日、中4週で迎えた13戦目は、4歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦1勝）。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが鈍く9着に敗れた。

2月24日、中3週で迎えた14戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の周防灘特別（小倉芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。18頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では決め手が足りず10着に終わった。

6月1日、約3か月の休み明けで迎えた15戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

6月29日、中3週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（3戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見せ場なく8着に敗れた。

9月23日、約3か月の間隔を開けて迎えた17戦目は、左海誠二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定戦のふなっしーご当地キャラ総選挙優勝記念（船橋ダート1500m 曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして、最後は2着のダンスピースに3馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

11月1日、中5週で迎えた18戦目は、養老特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で左海誠二騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。端に立つ形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい8着に敗れた。

11月15日、中1週で迎えた19戦目は、浦島特別（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で左海誠二騎手（2戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

12月2日、中1週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた20戦目は、ケンタウルス特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で左海誠二騎手（3戦1勝）。14頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では鋭い脚を使えず9着に敗れた。

5歳（2014年）

1月8日、中4週で馬体重を前走から7kg絞って迎えた21戦目は、牝馬限定戦のヒヨドリ賞（船橋ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で左海誠二騎手（4戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚を伸ばせず6着に敗れた。

1月28日、中2週で迎えた22戦目は、牝馬限定戦のゆきやなぎ賞（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で左海誠二騎手（5戦1勝）。14頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず11着に終わった。

3月4日、中4週で迎えた23戦目は、春麗特別（川崎ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で左海誠二騎手（6戦1勝）。14頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では見せ場を作れず11着に終わった。

3月19日、中1週で迎えた24戦目は、春疾風賞（船橋ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で左海誠二騎手（7戦1勝）。10頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、勝ったイセノラヴィソンに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

4月7日、中2週で迎えた25戦目は、牝馬限定戦のチドリ賞（船橋ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は9戦連続で左海誠二騎手（8戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では切れ味光る末脚を繰り出したが、4着に終わった。

4月23日、中1週で迎えた26戦目は、うみへび座特別（大井ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で左海誠二騎手（9戦1勝）。14頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、3着に入った。

5月7日、中1週で迎えた27戦目は、立夏賞（船橋ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で左海誠二騎手（10戦1勝）。9頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のタキノアクトレスに1馬身半の差をつけて5勝目を手中に収めた。

6月5日、中3週で迎えた28戦目は、アレキサンドライト賞（大井ダート1200m 雨/重）に出走。鞍上は12戦連続で左海誠二騎手（11戦2勝）。15頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

6月17日、中1週で迎えた29戦目は、八犬伝スプリント（船橋ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は13戦連続で左海誠二騎手（12戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では強靭な末脚を披露したが、3着に終わった。

7月18日、中3週で迎えた30戦目は、水葵スプリント（船橋ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は14戦連続で左海誠二騎手（13戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るカベルネフランを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

8月7日、中2週で迎えた31戦目は、新涼スプリント（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は15戦連続で左海誠二騎手（14戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では圧巻の末脚を繰り出したが、3着に終わった。

8月22日、中1週で迎えた32戦目は、人力舎の荒武者柴田英嗣カップ（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は16戦連続で左海誠二騎手（15戦3勝）。14頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では末脚を伸ばせず9着に敗れた。

12月1日、約3か月半の休み明けで迎えた33戦目は、里神楽スプリント（船橋ダート1000m 曇/不良）に出走。鞍上は17戦連続で左海誠二騎手（16戦3勝）。11頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には届かず5着に終わった。

12月26日、中3週で迎えた34戦目は、ラピスラズリ賞（大井ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は18戦連続で左海誠二騎手（17戦3勝）。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず6着に敗れた。

6歳（2015年）

1月13日、中2週で迎えた35戦目は、初鷹スプリント（船橋ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は19戦連続で左海誠二騎手（18戦3勝）。14頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には届かず6着に敗れた。

2月13日、中3週で迎えた36戦目は、浜風スプリント（船橋ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は20戦連続で左海誠二騎手（19戦3勝）。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のムービングライトに1馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

3月13日、中3週で迎えた37戦目は、駿風スプリント（船橋ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は21戦連続で左海誠二騎手（20戦4勝）。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず7着に敗れた。

4月15日、中4週で迎えた38戦目は、桜波スプリント（船橋ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は22戦連続で左海誠二騎手（21戦4勝）。12頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に終わった。

5月6日、中2週で迎えた39戦目は、ハンデ戦の閃光スプリント（船橋ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は23戦連続で左海誠二騎手（22戦4勝）。11頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したカベルネフランを差し切れず、1馬身半差の2着となった。

5月26日、中2週で迎えた40戦目は、ハンデ戦の雁坂特別（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は24戦連続で左海誠二騎手（23戦4勝）。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい5着に敗れた。

6月15日、中2週で迎えた41戦目は、ハートビートナイタースプリント（船橋ダート1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は25戦連続で左海誠二騎手（24戦4勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では物凄い伸び脚で追い上げたが、抜け出したイセノラヴィソンに3/4馬身届かず2着に敗北した。